大晦日の惨敗
朝倉未来がラジャブアリシェイドラエフにTKO負けを喫した。背後を取られ、二回三回と投げられ、最後は後ろから鉄拳を浴びてレフリーストップという「どれだけ練習しても一生勝てない」と敗者に思わせるのに十分な惨敗だった。ヤフーニュースのコメントを見ると、 https://news.yahoo.co.jp/articles/8e852bfd8741d8aaa60d6545dc636f10cda9f79d/comments 「所詮はビジネスマン、寝技の練習が足りない。Breaking Down に費やす時間を格闘技に注ぐべき」という意見が多いが、それらに対して「鈴木千裕やクレーベルコイケに勝ったことを無視するのか?」と反論したい。売れっ子の歌手やアイドルはドーム球場を満杯にするほどの集客力を誇るが、格闘技の大会でそれを実現するのは簡単ではない。約30人もの選手たちが負傷のリスクを顧みず練習や試合に臨んでいるのにその集客力は数人のアイドルグループの足元にも及ばない。そんな小さい格闘技市場を少しでも拡大しようと奮闘しているのが朝倉未来であり、Breaking Down なのだ。 今回のように夢みたいなことが起こるのを期待してチケットを買うもののあっさり現実に引き戻されるのも格闘技で、ごく稀に起こる奇跡が忘れられず性懲りもなくチケットを買うのが格闘技ファンなのだ。 朝倉未来のすごいところは年収30億円と言われる成功を収めても違法行為やスキャンダルとは無縁なことだ。心が弱い人であれば、大麻や違法薬物に重圧からの解放を求めてしまいがちだが、それが公になった時点でそれまでに築いた名声も瓦解する。そのことを熟知しているのが朝倉未来であり、刺青が全くない肉体と相まって日本格闘技界のアイコンになっているのだ。 今回の惨敗はシェイドラエフが異次元の強さだったことが原因で、正々堂々と挑んで負けた朝倉未来の評価を貶めるものではないと思う。