山上被告に無期懲役

 安倍元首相銃撃事件の裁判の一審で山上徹也被告に無期懲役の判決が下された。弁護側の「旧統一教会に多額な献金を繰り返した母を持つ山上被告の家庭環境を考慮するべき」という主張は反映されない判決となった。

俺が統一教会という名称を聞いたのは大学に入学したばかりの頃だ。親元を離れて一人暮らしを始めた学生の心の隙間を狙って親切な態度で接近して来るから注意するようにという内容が生協の冊子に書いてあったし、サークルの勧誘と思ってついて行ったらビデオを見せられ洗脳されるという噂や実体験を何度も聞いた。「どうしてそんな団体がのさばっているのか?」という疑問は「大学構内も中⚪派とか革⚪派とか左に翼が生えた団体のビラが溢れているもんな。都会ってそういうもんだろ」という考えに打ち消された。その二年後、アイドルだった桜田淳子が統一教会の信者で教祖が決めた相手と合同結婚式を挙げると大々的に報道された。霊感商法や多額の献金も報道されていたが、統一教会の勢力は衰えることはなかった。

その理由がわかったのはインターネット黎明期を迎えてからだ。なんでも反共産主義で日韓の保守的政治家と統一教会が結託しているとのことだが、「まさかそんなことはないだろう。所詮、陰謀論」と思っていたが、それは当たらずとも遠からずということが時代を追うごとに明らかになっていった。安倍元首相がその中心的存在だったというのは山上被告の弁だが、それも当たらずとも遠からずで、安倍元首相の死後坂道を転がるように旧統一教会の勢力が削がれていった事実はそれを証明しているかのように見える。

たった一発の弾丸で恨みの対象にこの上ない打撃を与えたことに拍手喝采している人も多いと思う。「山上被告がやったことは決して許されることではない」と誰もが使う但し書きが、軍事作戦と称してミサイルを打ち込み民間人を殺害する事例を見ていると、正論だけど虚しく響く昨今だ。

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