戦慄の占領地を視聴した。
NHKスペシャル「戦慄の占領地」を視聴した。この番組ではマリウポリのようにロシアが占領したウクライナの都市に対する同化政策を伝えている。以下はその感想だ。
1)学校ではロシア国歌 が流され、ソビエト連邦がナチスドイツの侵攻を阻んだとか西側諸国の経済制裁への憤りとかウクライナへの派兵の正当性などの思想教育が徹底されているようだ。ウクライナ侵攻が始まってから四年が経とうとしている。その間、子供たちへの影響は甚大だと思われる。親ロシア派ではないウクライナ人の家庭に生まれた子弟でも「自分はロシア人だ」と思うようになるだろう。ウクライナのテレビ放送は遮断されロシアの放送だけ視聴できるそうだ。改めて、思想教育って恐ろしいと思う。大なり小なりの思想教育はどの国でもやっていることだが、西側諸国と決定的な違いは反体制派の弾圧の度合いだ。
2)占領後、全ての住民はロシア旅券の取得を求められ、断れば病院等の行政サービスが受けられないそうだ。占領政策に反対する報道関係者は収容所に送られるか、国家反逆罪で十年以上の禁固刑に処せられるそうだ。ロシア各地から移住者を募り、現在では住民の二割が移住者で、職業や住居で優遇されているそうだ。「自分はウクライナ人だ」と頑なにロシア国籍を拒否してきた人もいくら待っても戦況が変わらない現実に絶望している人も少なくないだろう。
3)あるウクライナ人の家庭にロシア兵が入って来て食べ物や金品を要求されたという話が紹介された。警察に抗議しても受けあってもらえなかったそうだ。占領地の住民の人権はあってないようなものだ。
4)このまま同化の既成事実が積み重なったら、占領地の若者がロシア兵としてウクライナに攻め込むということも起こりそうだ。結果論であるが、ウクライナ侵攻初期の段階でウクライナが押し気味だった時に西側諸国が戦力の出し惜しみをしたのが悔やまれる。あの頃はロシア軍も混乱していたし、西側の最新兵器が投入されれば余裕で蹴散らせると思っていたのにな。
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