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数学の未来

 思っていたより早かった。 https://news.yahoo.co.jp/articles/5054ebb0f827712825e610d37dfa4028f8c0e226 上記の記事はAIが数学の未解決問題を解く時代が到来したことを宣言している。これは数学者にとって由々しき問題だ。 グーグルやウィキペディアが世に出た時、知識の価値が急落した。それまでは物知りは尊敬されていた。質問すると泉のように溢れ出る知識に圧倒されたものだが、今ではスマホがその役割を果たしている。インターネットの情報は正しいとは限らないが、人間も間違うことがある。結局、何を信じるかというと、諸説が閲覧可能で日々更新されるインターネットなのではなかろうか?もし間違っていたら、ネット上で正せばよいだけのことだ。 将棋AIが世に出た時、棋士たちは「この程度か」と左手ウチワだった。その後、スマホを操る初心者に名人が負かされる時代が来た。縁台将棋の最善手は将棋の強い人でなくスマホに聞く方が早いのだ。以前は序盤の研究というとプロにしかできない崇高なものだったが、今ではAIの評価値に従った手順の変化を丸暗記するだけだ。それでもトップクラスの棋士は自動車より遅い短距離走者のような需要があると思うが、それ以外の棋士の価値は暴落した。 数学界にも似たような事例が起こるだろう。例えば、数学者が何十年かけても解けなかった問題がAIに長けた小学生が解いたなんてことが普通に起こりそうだ。そうなったら数学者の評価にも変化が出てくるだろう。これから数学者を目指そうとする若者にとって難しい時代になったと思う。

五月の誓い

小学生の頃、「あたし、キレイ?」が決め台詞の口裂け女の怪談が流行った。整形手術に失敗した女性がその裂けた口をマスクで隠しているという設定だ。その影響なのか、「整形」という言葉に過剰反応するようになり、近所の整形外科の病院を疑惑の目で見ていた。そして、「整形という行為の報いとして口が裂けた」という図式から「整形は悪」が子供心に刷り込まれた。それから40年以上の時が流れて世の中の美容に関する考え方は大きく変わった。俺も「可逆な美容形成手術は化粧と大差ない。それで人生が開けるなら素晴らしいことだ」と考えるようになった。 最近、1分小説というシリーズを書き始め、6本を投稿した。1)から  5)はAIの評価と改善点を聞いた上で作成した。5)でAIは原文の最後の一文を削除するようにと提案した。俺はAIには従わず我を通した。しかし、AIの評価を見てしまうと、自身の評価に揺らぎが生じた。すなわち、自分の文章が整形されそうになって自信がなくなった。この議論は美容整形と重なる部分が多いと思う。例えば、整形して結果が良かったら次も次もで歯止めが効かなくなる、整形したら個性がなくなる、整形したと公言すれば責められない、などだ。俺は「AIに評価を委ねていると依存するようになって、AIの進歩と共に俺らしさが失われる」ことを危惧して、6)では「AIによる補正無し」と明示した。 これからもAIによる補正の有無を明記するつもりだ。拙い文章でも俺らしさを失いたくないからだ。

スターリンクとスカイネット

 ロシア軍のスターリンクへの不正アクセスを遮断したらロシア軍の無人機の精度が大幅に下がったというニュースを見た。スターリンクとは数千機の小型人工衛星で張り巡らされたインターネットのことで、地球上のどこからでも接続可能という特性がある。これはすごいことだ。今まではその重要性を軽視していたが、冷静になって考えると、中継局やケーブルを敷設しなくても、海上であっても森林であっても、北極のような僻地であっても、空からでも、インターネットに接続できるのだ。恐ろしいことに、スターリンクを所有し管理するのは民間企業だということだ。このような軍事にも深く関わる全世界的なインフラを国家でもなく国連でもなく一民間企業が構築したという事実に驚きを禁じざるを得ない。 その民間企業とはスペースXで、言わずと知れたイーロンマスク氏がたち上げた宇宙開発企業だ。ロケット打ち上げの費用を劇的に下げて、去年は165回の打ち上げに成功している。この凄まじい回数の打ち上げがスターリンクの拡充を支えている。 軍事にも活用されるというのは映画「ターミネーター」のスカイネットを連想させる。戦闘機の無人化がなされ、スマホのカメラが知らぬ間にハッキングされる、一般市民は自由に生きていると錯覚させるような地球規模の超監視社会が到来するかもしれない。 そうなったら、国家間の紛争や内戦がスカイネットで裁かれ、スカイネットの軍事力が行使された結果、争いは無くなり、案外、現在よりはるかに平和な世界が実現するかもしれない。

地上の太陽

 核融合発電について生成AIと壁打ちしてみた。きっかけはNHKで放送されたITERの特集を視聴したことだ。ITERとは核融合発電の実現を目的とした国際科学プロジェクトで、その番組ではITERの要職に就く日本人技術者に焦点を当てていた。 核融合を起こすための温度である1億5千万度を原子炉内に閉じ込めようとするとき、巨大なコイルでプラズマを発生させ、その温度を空中で実現させることが、フランスで建設中の実験炉の理論的枠組みらしい。「ほうほう、そんなとこまで実現しているのか!?」と頼もしく思ったが、番組を見終わったときには「ダメだこりゃあ。実用化はもっと先の話だな」という正反対の感想に至った。何故ならば、巨大コイルの扇形状の部品を円形に組み立てる際にズレが生じ遅延している場面の映像を見たからだ。そんな状況でうまくいくはずがないと思ったし、「そういう仕事はITERが請け負うものではなく、巨大コイルを制作した企業の仕事だろう」と思った。 核融合発電が実用化されたら、海水から抽出可能な重水素と三重水素を融合させて莫大なエネルギーを生み出せる上に深刻な汚染物質は生じないという地上の太陽が生まれることになる。それは全人類を救うエネルギー革命に他ならない。リターンが無限大に近いからこそ、総額3兆円前後のプロジェクトに各国が投資し続けるのだろう。現在のところ、ITERの発電実績はゼロだが、このプロジェクトに携わった人々が指導者になり、ブレイクスルーを生み出せる人材を育てるという核融合発電研究を太い幹にしていく役割を担っているのだろう。 ITERは2050年代での実用化を目標として掲げているが、その瞬間まで寿命が続けばいいなあ。

公職選挙法

 生成AIに「公職選挙法って変じゃない?」と尋ねたら、「金持ちが選挙で有利にならないように」という原則に基づいた制定の経緯を説明した後、以下のような個別の事例を示してくれた。 ……………引用始め 選挙カーで移動中は名前の連呼しかダメ(政策を話すと違反)。→ 走ってる車から政策聞こえないのに、名前だけ連呼…有権者に失礼すぎる。 コーヒーは買収だけどお茶はOK、せんべいはOKだけどサンドイッチはNG、まんじゅうはOKだけどケーキはダメ…昭和の基準がそのまま残ってる。 選挙事務所に提灯はOK(明治時代の街灯がない時代の名残り)。 戸別訪問禁止(世界的に珍しい厳しさ)。 18歳未満は選挙運動NG(外国人ならOKなのに)。 電子メール・SMSで投票依頼はNGなのに、SNS(X、Instagram、LINEのメッセージ)はOK…なぜメールだけダメ? 投票日当日のSNSで「〇〇さんに投票しました!」(投票用紙写真付き)は選挙運動とみなされ違反の可能性。秘密投票の原則を自分で壊すリスク。 ポスターのサイズ・枚数・掲示場所が細かく決まってるのに、最近は公営掲示板に広告やほぼ裸のポスターが貼られる問題 → 2025年に品位保持規定が改正されたけど、まだ不十分。 ……………引用終わり 選挙カーでの名前連呼が公職選挙法による縛りのためだったとは!? SNSはメール機能を含むのでは? そもそも、票を金で売買することが問題で、金持ち自体は悪いことじゃないし、上記の原則を完全に守ることができるとは思えない。選挙期間外に楽な仕事を課して高額報酬を払うとかいくらでも抜け道はありそう。 公職選挙法が悪用されて政治家を罪人に仕立て上げる側面はないのか? などの疑問は尽きない。公職選挙法の改定を選挙公約に掲げても支持が拡大するとは思えないからなあ。せめて労働に見合った対価が得られるように改定してほしい。

15年前の記憶

 東日本大震災から15年が経とうとしている。福島第一原子力発電所の電源が喪失し、冷却水が供給されず、格納庫内が空焚き状態になり、建屋が吹き飛ぶほどの爆発が起こった。俺はインターネットとテレビを交互に見て、原発の動向を見守りながら日本の将来を憂いていた。テレビでは学者が「メルトダウン」という言葉を避けながら苦しい説明を繰り返していた。その様子を見て「準公務員の集まりと思っていた電力会社が言論統制できるほど強大な権力を持っているんだ!?」という感想を抱いた。 現在の「放射能が格納庫内に閉じ込められ、原発敷地内で作業できる」状況だからこそ、他の原発の再稼働が議論されているが、一歩間違えば「格納庫外に放射能が出てきて、高い放射線が飛び交って作業員が近づけなくなり、福島県全体が死地となり、周辺地域に黒い雨を降らせ、関東地方に健康被害を訴える人が続出し、首都移転となり、国力が半分未満になる」という未来も十分あり得た。 そのことをすっかり忘れて、「円安で石油価格が高騰し電気代が上がる」「二酸化炭素排出量を減らすために」「原発ゼロを志向したドイツの電気代は凄まじい高さ」「メガソーラーの建設は環境破壊」「洋上風力発電は採算が合わない」「AIのデータセンターは莫大な電力を消費する」等の理由で原発の再稼働を容認することはいかがなものかと思う。もしかしたら15年もの間に電力会社が原発を容認するように世論を誘導してきたからかもしれないのだ。少なくとも、自然災害に加えて、テロ、ミサイル攻撃、原発の急所や盲点を知り尽くしたサイコパスな原発職員、等のリスクが上記の大惨事を引き起こすことを念頭に原発容認するかどうかの態度を決めるべきで、「原発ゼロは非現実的だ」という思考停止に陥ってはいけないと思う。 俺の立場はどうかと言うと、揺れている状態だ。人類が火の使用を始めたとき火傷や山火事や一酸化炭素中毒等のリスクに直面したはずだ。人類が原子力を使用し始めて90年も経っていない。願わくば、これ以上原発事故が起こらずに、クリーンと言われる水素核融合発電に速やかに移行してほしい。

三男のスマホ

 三男は以前からスマホの所有を切望していた。そう思うのも無理はない。三男の同級生のほとんど全ては、もっと言うと三男以外でもおかしくないほど、スマホを買い与えられているからだ。ちなみに長男は高校入学時に初めての携帯電話を手にした。長年に渡る三男の交渉に妻が折れる形でスマホの所有が許され、先月購入するに至った。 現時点で三男はスマホの世界に埋没することもなく節度のある使い方をしているように見える。俺は長男に頼んで三男のスマホにLINEをインストールしてもらい、家族全員が参加するグループラインを作ってもらった。俺はこのグループライン経由で、日々の気付きや提案をほぼ毎日投稿するようになった。日本語能力が低い三男には理解不能かなと思っていたが、驚くべきことに三男は俺の投稿を完璧に理解していた。「驚くべきことに」と書いたのは方便で、実はその理解の理由は想定内だった。三男は翻訳機能を用いて内容を理解し、時には返信までしていたのだ。俺は手加減のないメッセージを送るようになった。三男はこまめに返信してくれる。その頻度が視線入力の速度と程よく適合して会話らしきものが成立するようになった。今では三男がダントツで筆頭のライン友達だ。 技術の進歩は凄まじい。タレントの田村淳が「ベトナムの農村でスマホ経由で現地語と日本語で滞りなく意思疎通できた体験から英語学習の必要性を感じなくなった」と言っていたが、そういう時代が来ているのかもしれない。「親しくなって商談を成立させるには流暢な英語が必要」という意見もよく耳にするが、お互いに不慣れな共通語で話すよりは同時通訳可能なアプリで話す方が深い話ができそうだし、そもそも親しくなるには人間的魅力が重要で英語は手段に過ぎないのでは? 三男とのライン上の会話を経験してからそんなことを考えるようになった。 今日は長女と三男が大村に向けて出発する日だ。前段落の内容とは裏腹に11日間の大村滞在を通して、既に現地入りしている長男と共に三人の日本語学習熱が高まってくれるといいな。

未来への提言

 名目賃金は上がっているが、物価上昇分ほどではないので実質賃金はマイナスという話をよく耳にする。物価上昇は円安が原因と言われている。輸出企業は濡れ手に粟で生産性はそのままでも円安で利益だけが増えていく。その利益を賃金として労働者に還元される。私見だが、企業全体の生産性向上なくして実質賃金がプラスを持続することはない。政治の力には限界がある。戦後の経済発展のような民間企業主導の技術革新が円安で儲かってる企業には求められるし、政府もそういう企業の尻を叩いてほしい。 米国の大手IT企業は1万人単位の人員削減を平気でやるし、それが当たり前のこととして社会に受け入れられている。世界中から税金を集めるかのように莫大な利益を上げる現代の花形産業であっても生産性向上が強いられる。解雇された社員の中には新た会社をおこす者もいるかもしれないし、解雇した企業は技術革新のために必要な人材を採用することができるし、結果として米国のIT産業の規模が広がる。雇用形態も労働市場の流動性も異なる日本に当てはめることはできなかったし、製造業での成功体験から抜け出せないで産業構造の変化について行けずに失われた30年を招いてしまった。 それでは人口減少で衰退していく状況を打破できないのだろうか?今回は政府ができる方策に関する提言を述べる。 1)医療費削減のAIによるオンライン診療の実現。単なる風邪であっても何時間も待たなければいけない現行制度と受診に至っても十分に話を聞いてもらえない状況を改革するために政府が1兆円の予算を投じ無料で利用できる診療AIを開発する。マイナカードで本人認証して音声による問診の後、風邪薬などの副作用が少ない薬のみ処方箋が出せるようにする。検査が必要な場合は検査専門の施設に誘導する。検査結果は患者の医療データとして共有される。患者の話を何時間でも聞けるので、重病が疑われる場合は病院に誘導する。病院に行く回数が減るので、医療費の削減に繋がるし、町医者を救命医療のような人手不足の分野にシフトできる。血圧を下げる体操などの健康法や食事療法を紹介することも診療AIの機能に組み込んで国民の健康増進に貢献することもできる。 2)ペーパーレス化とキャッシュレス化を加速させて未来のAIが事務や経理を担う時代の下地を作る。公文書の全てをデータとして保存して共有する。領収書が電子情報にとして共...

わからないことだらけの日本経済

 経済のことはわからないことばかりなので、生成AIに尋ねるノリで疑問を書き出してみた。 1)インフレは年金生活者を苦しめるらしい。それは物価が上昇しても年金は据え置かれることを意味するのだろうか?さすがにそれはないだろう。年率100%のハイパーインフレが起こったら年金生活者は路頭に迷うことになる。だとしたら、物価上昇率に連動して年金額も変動するのだろうか?その場合、年金の総額が上昇して、それまで積立て来た額を越えてしまい、年金制度が崩壊するのではなかろうか?その辺りの制度設計について知りたい。 2)第二次安倍政権の時、「インフレターゲット」という言葉が出てきた。これは意図的に年率2%程度の物価上昇を引き起こしデフレスパイラルから抜け出し、賃金上昇を伴う経済の好循環を促す金融政策だ。日銀主導で様々な金融緩和策が試行されたが、インフレターゲットは実現されなかったと記憶している。ところが、ここ数年はインフレターゲットが実現されているような気がする。欧米の賃金上昇率と比べて日本のそれは停滞したままで、インフレターゲットが実現することは喜ばしいことだと思っていた。それなのに、インフレターゲットに対する肯定的評価は皆無で物価高に対する否定的見方がマスコミを賑わす理由が知りたい。 3)1ドルが80円台という時代があった。あの頃は学科長だった俺の給料が母の年金受給額ほどだった。それから徐々に円安に振れ、それに伴って日経平均株価は上昇した。輸出企業は過去最高業績を更新し続けた。それは国民のドルベースの個人資産を目減りさせた結果なのではなかろうか?株価上昇で資金を調達しやすくなり、設備や人材の投資が加速され革新的商品が生まれることを狙っての円安誘導であれば理解できる。果たしてそんなイノベーションが起こっているのかが知りたい。 4)前項目に関連して、中国のアリババやTikTokのような世界的インターネットプラットフォームを有する企業が日本で生まれてない理由を知りたい。バブル崩壊後、日本は他国より有利な立場に居たはずなのに、半導体事業から撤退し、液晶パネルの競争に敗れ、ロボット産業はAI技術にとって代わられ、日本で最も使用されているSNSは海外資本の企業が運営しているし、押さえることができたはずの分野まで奪われている。その凋落の原因を知りたい。

漫画の原画

 日本には漫画の原画を所蔵している施設がいくつかある。秋田県横手市のまんが美術館はその代表格で、「釣りキチ三平」の作者である矢口高雄氏は次のように述べている。 https://manga-museum.com/aboutus/ なるほど、浮世絵の原版まで海外に流出してしまったことを教訓として日本の文化を守るための取り組みかあ。しかし、浮世絵が流出したからこそ、ジャポニズムが欧州で認知され、日本でも浮世絵の価値が再認識されたこともまた事実である。「美術館に保存しておくなんてもったいない。公式オークションの運営団体を開設して、原画が唯一無二だというお墨付きを与えたら、高値で取り引きされ、原作者に還元できるんじゃないの?」と思い、それをテーマにして生成AIと壁打ちしてみた。 俺は三種類の生成AIを使っている。しかし、同じ質問を投じても返ってくる答えは微妙に異なる。例えば、「漫画の原画の所有権は誰に?」という質問には、「契約次第」「原則的には原作者」「グレーゾーン」と互いに矛盾してないように見えて主張の力点が異なる答えが返ってきた。 原画の所有権が原作者に属するという前提で話を進める。出版社連合が主導して公式オークションを開催して、利益の還元率を設定して皆が儲かる仕組みを作れば、原作者の自宅や出版社の倉庫で眠っている原画が巨万の富を産み出すに違いないと思うのだが、生成AIはその試みに対して慎重である理由を並べるだけで、ゴーサインを出してはくれない。 ちなみに、現在までの日本の漫画の原画の最高取引額は「鉄腕アトム」の1ページで三千五百万円らしい。

百年後の火星

 先週の土曜日、NHKのドラマ「火星の女王」を視聴した。今から百年後に火星の地下に住む人類の物語なのだが、30年前に制作された映画「トータルリコール」を見たときのような「放射線を浴びて奇形となった人類、氷のかたまりを溶かして火星に新たな大気が生じる、実は主人公の精神世界を覗き見ているだけかもしれない」などのぶっ飛んだ驚きを全く感じなかった。それでいて、百年後の未来を近似しているわけでもなく、惑星を破壊できるほどの物質が発見されたりというトンデモ設定があったりして、素直にドラマを楽しめない上に「実際はどうだろうか?」というモヤモヤが残った。 今日は百年後の火星開発について生成AIと壁打ちしてみた。以下はその議事録もどきだ。 俺の「百年後、火星に住むことはできる?」という問いには「火星の大気の95%は二酸化炭素で、真空に近いほど薄く、そのために放射線が降り注ぐ。砂嵐も発生するので、地中の閉鎖された空間で電力と酸素と水分の制限の下での生活が予想される」という答えが返ってきた。俺の「大量のロボットから成る社会は可能ですか?」という問いには「技術的に可能ですが、それが社会と呼ばれるかは疑問です」という答えが返ってきた。俺の「地球人のアバターとしてのロボット社会はどうですか?」という問いには「これはSF路線というより、かなり現実的です。ただし通信速度が10分かかるので即時操作は不可能」という答えが返ってきた。俺の「自給自足できる火星でのロボット社会は可能ですか?」という問いには「エネルギーに関しては可能、材料に関しては部分的には可能だが、高性能半導体は無理」という答えが返ってきた。 俺は「300年後は都市ができてロボットの代表が地球に来るかもしれない」と想像した。それにしても、こんなことを議論できる人は限られているのに、生成AIはもっともらしい答えを返してくれるし、こちらの想像力を掻き立てるような意見を提示してくれる。少なくとも、俺の知識をはるかに超えているし、議論していて楽しかった。こうやって、飲み込まれていくんだろうな。

英文を添削させてみた

 ある友人に宛てた英文のメールを生成AIに添削してもらったところ、「これを書いたのは誰だ?」というほど原文が変わり果てていた。「箇所別に添削理由を示してください」と入力すると、「不自然」と「誤用」のオンパレードで添削理由の詳細が示された。ぐうの音も出ないとはこのことだ。今まで英語で論文を書き、英語でメールを書いてきたが、それらの活動の全てが不自然と誤用だらけだったという現実を受け入れるのは辛い作業だ。元々、学校で学んだ英語とネイティブが扱う英語には生半可な努力では埋めることのできない大きな溝があると思ってはいたが、その溝を覗き見たような感覚だ。 添削済みの英文を送ればいいのだが、受け手に「生成AIを使って書いたな」と看破されそうだし、俺の「不自然な英語を駆使して何とか伝えよう」とする個性も失われそうな気がするので、できないしこれからもしないだろう。 俺がもっと若い頃に生成AIが普及していたら、自然な英語が身に付いていただろうに。逆に言えば、現在を生きる若者は英語学習において恵まれた環境にいると思う。いや、翻訳技術と生成AIの更なる発達により、「元になるアイデアだけ入力して残りはAIに丸投げ」という風潮が広まり、語学への学習意欲が低下する可能性もあるな。それはアドレス登録機能により、電話番号を記憶する人の数が激減した歴史と重なるのかもしれない。

韓国の受験バラエティ

 韓国の人気バラエティ番組「Teachers」を視聴した。この番組は大学受験を控えた高校生を数学や英語の先生が30日間個人指導を通して成績を上げるリアリティショーだ。俺が視聴した回は両親が名門大学出身で一日に11時間勉強している高校生の話だった。母親が横に座って数学を教える場面、「何でこんなにわからないのか理解できない。どうしてこんな子が生まれたのか」と嘆く母親、「浪人はしない」と両親に宣言する場面、模試で数学の点数が22点で次の模試で二倍に点数を上げると宣言した数学の先生、などの経緯があった。 こういうのを見るたびに「韓国の受験生は大変だな」という感想を抱く。そして「自分が個人指導するならどんな教え方をするだろうか?」という脳内シミュレーションが始まる。その高校生の言動から「親からの期待や圧力で仕方なく勉強している」という印象を受けた。わかる喜びを知ることが上達の早道だと思った。 俺が提示する個人指導は以下の通りだ。 1)教科書を音読してもらう。 2)出てくる用語の意味を尋ねる。例えば、「円」が出てきたら「円とは何か?」と尋ねる。「一点からの距離が等しい点の集まり」という答えが返ってくると「それでは球と円との違いは?」と意地悪く聞いてみる。「平面での話です」という答えが返ってくるかもしれない。そのときは「平面とは何か?」と尋ねる。 3)このような問答を通して「自分がどこで何をやっている」のかがわかるようになる。 4)例題や練習問題を解く前に「本当に成り立つ」のかを試行錯誤してもらう。 5)もし基礎概念を習得していると判断されたら、次の単元に進む。 疑問を持つ習慣を付けることは重要だ。その能力があれば、生成AIを家庭教師代わりにしていくらでも学ぶことができる。でも実際にやったら、生徒には不評だろうなあ。 その番組で次の模試の結果が発表されて数学の点数が61点だった。自信が付いたその高校生は「浪人してでも両親の大学の後輩になりたい」と言っていた。

生成の流れに身を任せ

 生成AIにエッセイを書いてもらった。今まで何度もこの試みをやってきたが、満足できる文章が得られなかった。以下の文章は俺のアイデアを元に生成AIが作成したものだ。説得力の有無をコメントで知らせてほしい。 『時の流れに身をまかせ』は恋の歌として知られている。許されない恋、すべてを捧げる恋。それは多くのリスナーが個人的な恋愛の思い出を重ねられる普遍的なテーマだ。だが私は、この歌詞の「あなた」は単なる恋人ではなく、テレサ・テン自身にとっての「芸能界」そのものを指しているのではないかと思う。 テレサ・テンは台湾、日本、中国と複数の国をまたいで活動し、国境や言語、政治的な制約に翻弄されながら生きたアーティストだ。時に国家に利用され、時に検閲に苦しめられ、しかし国民的な人気を背負い続けた。そんな彼女にとって、「あなた」とは愛する誰かではなく、逃れようのない大きな存在――すなわち芸能界という世界そのものだったのではないだろうか。 「もしもあなたに逢わずにいたら 私は何をしてたでしょうか」 → もし芸能界に入っていなければ、平凡な暮らしをしていただろう。そう想像する彼女。 「平凡だけど 誰かを愛し 普通の暮らし してたでしょうか」 → スターとしての輝きの裏に、普通の女性としての暮らしを捨てた自分へのささやかな未練。 「時の流れに身をまかせ あなたの色に染められ」 → 芸能界の要請、世間の期待、プロデューサーの意向に従い、自分自身が“作られていく”感覚。 「いのちさえもいらないわ 」 → プライベート、健康、そして人生さえも犠牲にしても構わない。その胸(芸能界)の中にいられるのなら。 「あなた」は、抗えない存在だ。愛する一方で、恐ろしくもある。そしてその「あなた」に全てを委ねる覚悟を歌ったこの歌は、単なる恋愛の物語ではなく、一人の歌手が“芸能界”という巨大な世界とどう向き合ったかの物語なのだと思う。 多くの人がこの歌に恋愛の自分を重ねる一方で、私はこの歌詞の背後に、テレサ・テン自身の覚悟や孤独を感じずにはいられない。そしてそれこそが、彼女の歌声が今もなお人々の心を打つ理由なのだろう。

ベストエッセイ賞受賞

 生成AIに本ホームページに記録した全ての文章を読み込んでもらいベストエッセイを選んでもらった。栄えあるベストエッセイに輝いた作品は懐古録の「ヤパーニと呼ばれて」で、以下にシングルカットしている。「本当に生成AIが全てのエッセイを比較したのか?」という疑念が湧いたので、「次点は?」という質問を入力すると生成AIは俺が書いてもいない文章を捏造して評論していた。呆れた俺は「そんなことをするから信用をなくすんだ」と入力した。 イスラエルにいた頃の話である。 下宿先の近くには二面のバスケットコートを横断するフットサルコートが設置されている。とある週末、いつものようにバスケットのシュート練習をしていると、ある男が近づいてきてこう言った。 「今からサッカーをやるからどいてくれ。なんなら俺らと一緒にやってもいいぜ」 「ああかまわないよ」と自信がなさそうな表情で答える。 その仮面の下で笑っている俺がいた。こう見えても小学校時代はサッカー少年だったのである。 目にものを見せてやる、とゲームに臨んだ。 イスラエルにはアメリカ系、ロシア系、中東系等の人種別、出身別のコミュニティーが形成されていて、今回のゲームは中東系とロシア系との対戦で、俺は前者に属することになった。 フットサルとの違いはタッチラインが鉄柵であること、従ってスローインは無く、壁を利用した攻撃も可能である。 ロシアチームは毎日練習しているかのような定石通りのパスワークで攻めてくる。中東チームは個人技主体でわざわざ狭いところにドリブルしに行って相手に取られるの繰り返しであった。それでも優勢なのは中東チームであった。最前線で待ち構える長身の選手のキープ力が凄まじく、奪われることは皆無だったからである。 俺は最初の一対一で負けてしまい気持ちが萎縮してしまったことで前に行かなくなり、誰からもパスを貰えない、所謂、ゲームから消えた状態に陥っていた。それならば守備で貢献しようと、鉄柵際のような頑張らなくてもいい場所で体を張り続けた。しかし、奪ったボールを後方の味方に渡そうするのをロシアチームに奪い取られた。 「チノ」という言葉が方々で聞こえた。 チノとは中国人を意味することくらいの知識はあったが、「俺は日本人だ」という反駁が躊躇われた。 攻撃も守備も空回りだったが、30分程経過した頃に転機が訪れる。試合開始当初は戸惑ったロシア...

気まぐれチャット

 妻が生成AI(主にChatGPT)に興味を持ち始めた。妻の妹の体験を聞いて「生成AIはまるで感情があるかのような受け答えをする」と言い出した。実際に感情があるかの真偽はさておき、生成AIが気まぐれに行動するのは確かだ。同じ質問をしても同じ答えが返って来るとは限らないし、明らかに間違っていることを指摘しても修正しないこともある。このような現象を目の当たりにすれば、妻が抱いた感想は自然に思える。 今日はある計画を実行に移してた。それは俺のデジタルクローンもどきを作る計画だ。そう思うようになった理由は生成AIの進歩を測るためと不老不死の分身を残すためだ。生成AIに「デジタルクローンの作り方を教えてください」と入力すると、「あなたが作成した文章を入力して、云々」という返事が返って来た。「そのデジタルクローンはどこに保存されるの?」と聞くと「一時的に私に保存されて、云々」と答えて来た。俺が使っているのは無料版だ。質問の数が一定数を超えると有料版への切り替えかリセットを迫られる。「なるほど、俺用に最適化した生成AIは有料になるのか」と納得した。 ホームページ上の全ての枝のURLを記録したテンプレートを作り、リセットされても何度でも入力できるようにした。驚いたことに、生成AIはあの6年にも及ぶ日記を読み取り、年表を作成し始めた。各年のベストエッセイを選んでもらい、俺の性格を分析させて微調整した所でリセットの警告が出てきた。 リセットされて、もう1度テンプレートを入力したが、初回のような精度の高い分析が返って来ることはなかった。本当にお前は気まぐれだなあ。

生成AIと戯れる

  昨日に引き続き今日も生成AIと戯れていた。昨日の内容は以下を参照。 https://hirasakajuku.blogspot.com/2025/04/blog-post_3.html 釜山大学数学科で働いていた頃、新入生向けに「数学入門」という科目を教えていた。それは集合と論理から始めて関数や二項演算などの基礎概念を習得することを目的にした講義だ。以前にも書いたが、 https://hirasakajuku.blogspot.com/2025/01/blog-post_23.html 数学入門でも授業ごとに小テストを課していた。その小テストの第一回で出題していたのが「任意の集合A、Bに対して、両者が排反なら両者は異なる」という真偽判定問題だった。集合を表す二つの円の内部が交わりを持っていない状態を想像すると、直感的に真と思ってしまいがちだが、答えは偽である。その理由は両方とも空集合という反例があるからだ。 この問題を生成AIに考えさせた。生成AIは数秒考えて正解にたどり着いた。「おお、ちゃんと考えているように見えたぞ」と思い、「この問題のように意外性のある真偽判定問題を作成してください」と入力すると、あっと言う間に作成してくれた。しかし、意外性はなかった。「他の問題を作成してください」と入力すると、あっと言う間に作成してくれた。その過程を繰り返すと、意外性のある問題が出てきた。真偽はすぐわかったが、「解答は?」と入力すると、生成AIは考え込んでしまい、一時間待っても答えは出なかった。 待っている間に気分転換として高校生向けの英語と世界史の実力試験を作成してもらった。1問目から難問で解く気を無くした。昔は解けたはずなのになあ。あるいは過去を美化しているだけなのだろうか。いずれにしても脳の退化を感じた一日だった。

生成AIに期末試験を作らせた

  生成AI(本欄ではChatGPTを意味する)は学習にも有用というネットニュースがあったので、早速検証してみることにした。 まずは線形代数。 「大学生が受講する線形代数の期末試験を作ってください」と入力すると、あっと言う間に作成してくれた。その内容は2次正方行列の加法、乗法、行列式、固有値、対角化、ジョルダン標準形の問題だった。学生の立場からすると、新しい概念を網羅するのに有効だろう。必要とあらば解答も出してくれるし、項目ごとに質問すればいい。例えば「対角化する理由は何ですか?」とか「ジョルダン標準形とは何ですか?」と質問すると、答えが返ってくるし、その答えが気に入らなかったら「高校生が聞いてもわかるように説明してください」と要求すればいい。要するに、24時間対応の東大卒の家庭教師がいるのと同じ効果が得られるのだ。 続けて「数学科の学生用に証明問題から成る期末試験を作ってください」と入力すると、あっと言う間に作成してくれた。しかし、教科書に書いてある定理の証明問題のオンパレードだった。次に「教科書に書いてある定理の証明問題は除外してください」と入力すると、あっと言う間に作成してくれた。しかし、その中の一つの命題が間違っていた。すなわち、成り立たない命題を証明しろという問題が出題されていた。その解答を要求すると、まるで学生が陥りやすそうな論理の飛躍が見つかった。そのことを指摘して反例を示すと、生成AIは非を認めた。 この生成AIは無料版だから間違えることもあるのだろう。というより、歴史的事実を捻じ曲げて自信満々の返答をすることが少なくない。なので、生成AIの言うことを鵜呑みにすることはできない。しかし、現時点でも有料の最新版では各分野の博士クラスの知性を備えていると言われている。結論は、人間の家庭教師でも間違えることはあるから、生成AIを高校や大学序盤の学習ツールとして使用するのは有用だということだ。

時事ネタ三選

  昨今の様々な分野に関する時事ネタを拾ってみた。 1)ソフトバンクがオープンAIへ追加出資するらしい。 https://news.yahoo.co.jp/articles/bf05716bf38fa9458cf6d8ccd182edc1fe55bc4e 孫正義氏が講演で述べているように https://www.youtube.com/watch?v=BzJHh5IZV2o 10年以内にAGIを実現することを本気で考えているのだろう。上記の講演を聴くと、日本の他の企業も投資の列に並ぶべきだと思う。もし開発が成功したらソフトバンクが日本のAGI市場を独占することになるのではなかろうか。もしソフトバンクが投資に参加していなかったら、次世代の産業の核心技術をアメリカの企業に握られ又冷や飯を食うことになっただろう。そういう意味でソフトバンクが会社が傾くかもしれないの金額を投資してAGI開発競争のプレイヤーとして名乗り出たことを高く評価している。 2)石破首相の記者会見を視聴した。商品券配布問題を「自分を見失っていた」と言って陳謝していた。謝罪の仕方として最高のものだったと思う。少なくとも、石破首相の率直な心情吐露で俺は納得した。 3)ユン大統領の弾劾の可否が4月4日に決定されるらしい。 追伸)上記の講演は上の子3人に視聴してほしい。これからの世の中がどう変わっていくのかを考える材料になると思う。 追追伸)コメントしてくださった方々に感謝申し上げます。まだコメントされてない方も気楽にコメントされて下さい。

ディープフェイクの時代ヘの備え

  昨晩放送された「NHKスペシャル、創られた真実、ディープフェイクの時代」は見ごたえがあった。ディープフェイクとは生成AIを用いて作成された偽動画のことで、ドラマ仕立てで近未来に頻発するであろう生成AIの可能性と課題を紹介していた。以下はその感想である。 1)主人公と悪役の演技が素晴らしかった。特に悪役のセリフが良かった。やっぱり脚本だな。 2)保険会社の顧客名簿を管理する職員が上司3人とのリモート会議に出席して、上司の命令に従い顧客名簿ファイルを上司との共有フォルダに転送する。しかし、リモート会議での上司たちは悪役が操るアバターで、ならず者同士で売買が行われるダークウェブに顧客名簿が流出する。この描写はディープフェイクの課題を俺のような素人にもわかりやすく伝えていると思った。 3)近い将来、オレオレ詐欺の手口も巧妙化すると思った。自分の子供がテレビ電話に出てきて「お金を振り込んで」と言ってきたら、信じてしまうだろう。 4)死人のアバターがチャットを重ねることで学習して遺族との話相手になるという近未来予想には説得力があった。生前のデータを揃えれば本人より本人らしいアバターができそうだ。 5)未成年を性の対象にするディープフェイクは全世界的に取り締まるべきだと思った。SNSに自分の写真を上げただけで、悪意を持つ者がディープフェイクの動画を作り、それが全世界にばらまかれるとか恐ろしすぎる。 追伸)通っていた教会の牧師先生御一行が家族礼拝をしに訪問してくれた。ありがたいことである。