1分小説 12.5)番組の感想
昨晩、NHKで1分小説の番組が放送された。 https://hirasakajuku.blogspot.com/2026/06/115723215.html 4人の芸人がそれぞれ600字以内の1分小説を発表して、ゲスト編集者が改善点を挙げ、審査役の又吉が解説する構成だった。以下はその感想だ。 1)対決要素が薄れ、作品を褒めるのが基本で、よく言えば上品、悪く言えば当たり障りのない展開に終始した。1対1のバトル形式にして芸人同士の煽り合いと作品のけなし合いを追加したら、事前打ち合わせに基づくプロレス要素てんこ盛りのエンタメに昇華できると思う。忌憚なき批判と称賛の対比が番組の格を上げるだろう。 2)芸人の一人が「600字以内の制限に苦労した」みたいなことを言っていたが、本当にその通りだと思った。俺は字数にはこだわらず自由気ままに短編小説を12編書いたが、600字以内という制限が付くと説明不足であったり伏線がはれなかったりして作品の質も低下してしまう。果たして1分が適正時間なのかという問いは考慮するべきだと思った。 3)この番組の仕掛け人はプロの作家である浜口倫太郎氏であることがわかった。氏は600字以内の1分小説を毎日noteに投稿していて、今日の時点で754作を投稿している。 https://note.com/rintarou_hama まだ10作品しか読んでないが、「多様なキャラとそれっぽい会話をよく思いつくなあ」や「600字以内という制限を苦とせずによくまとめているなあ」や「読んで時間の無駄だったということは一度もなかった」などの肯定的な感想を抱いている。氏は「1分小説」という書籍を出版している。 4)芸人の一人が「作品をみんなで批評する時間がたまらなく楽しい」みたいなことを言っていたが、確かにそういう時間は俺も楽しめた。しかし、30分という放送時間は短かすぎる。午後8時台のゴールデンタイムだということを考慮すると致し方ないと思うが、なんとか教養番組としての地位を確立して、1時間枠で濃厚な批評を展開してほしい。