スペイン対アルゼンチン
北中米ワールドカップのスペイン対アルゼンチンの決勝戦を次男と観戦した。 前後半のアルゼンチンのシュート数は0だ。スペインはハーフライン付近でボール狩りの網を張り、オルモやオヤルサバルが組織的かつ献身的に追い込むことでアルゼンチンのパスコースを限定し、左右どちらかに追いやり、ビルドアップを諦めさせ、GKへのバックパスか苦し紛れのロングボールを蹴らせていた。そのためにアルゼンチンはハーフラインを越えることも容易ではなかったし、たまにハーフラインを越えても更なる圧迫を受けて、クロスを供給するサイドの選手にさえボールが渡らない、という状況が続いた。スペインは中盤を支配して、いくつかの決定機を作るが、そのシュートはヘロヘロで、アルゼンチン側は「支配されている割には決定機は少ないし、失点する気配がない。このまま時が経つのを待つのも悪くない」と考え、スペイン側は「支配しているものの、逆襲のリスクは常にあるし、メッシの存在は無視できない。ここは前がかりにならず、現状維持でいい」と考え、その均衡点がシュート数0でスコアレスで延長戦に突入という展開を導いたと思えてならない。 エンソが退場してからは尚更その傾向が強くなった。アルゼンチンを支えていたのは「このまま0対0を維持してPK戦で勝つ」という希望であり、主導権を放棄して守りを固めるだけだった。スペインはトーレスとニコを投入し攻撃を活性化させる。この采配が功を奏し、ニコのゴールが生まれた。と思ったが、反則があったとして認められない。この場面はVARも発動しなかった。その後、ニコの折り返しをトーレスが決めてスペインが優勝したから問題にならなかったが、もしアルゼンチンが優勝していたら、後々まで語り継がれる疑惑になっていたと思う。 メッシのCKからのシメオネのシュートは残念だった。ラウタロを投入してほしかった。メッシにはマラドーナの5人抜きのような伝説を残してほしかった。ヤマルのワールドカップでの得点は一点、メッシの後継者と言うには物足りない数字だ。ニコが活躍して嬉しい。このスペインに日本はどうやって勝ったんだ?次男はため息をついて落胆している。 もうワールドカップも終わりか。楽しかったなあ。