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NBAファイナルゲーム4

 昨日のNBAファイナルゲーム4はニックスが29点差を跳ね返す逆転勝利を挙げた。スパーズを応援していたので、試合終了後は茫然自失で戦評を書く気になれなかった。一日経った今その試合を振り返ると、「歴史的大逆転を生中継で視聴できてよかった」と思うようになった。言っても栓ないことだが、健康だった頃は平日の午前中にテレビ観戦とかありえないし、考えもしなかった。今回の観戦は俺がALSに罹患したから実現したとも言える。以下はスパーズのファン目線で見た感想だ。 1)開始早々。、ニックスのビッグマンでありウェンビーの天敵であるタウンズがファウルトラブルでベンチに下がる。これを機にウェンビーが得点を重ね、チームリーダーの活躍が呼び水となりガード陣のスリーが高確率で決まりまくる。水も漏らさぬ守備でニックスを抑え込み、点差を広げていく。俺は「ゲーム3での接戦をものにしたことでニックスの爆発力の上限が見えたのだろう。今回は余裕勝ちして、実力差を誇示しよう。緊張感のない後半戦を見るのも悪くない」とスパーズ優勝の皮算用をしていた。 2)後半に入ると雰囲気が一変した。あれほど決まっていたスパーズのシュートがことごとく入らなくなった。「勝負は決まった」と油断しているようにも見えた。フォックスの2回連続パスミスやウェンビーの2回連続スリーポイントシュートミスはその証左だ。一方のニックスはブランソンの巧みなゲームメイクでジリジリと点差を詰めていく。不穏な空気はスパーズ全体に伝染し、水も漏らさぬ守備が損切りできないでスリーを決められる守備に変容していた。 3)残り7秒の場面でのフォックスの判断ミスが批判されているが、あれはレイアップできる位置でバスケ選手の本能が作用したのかもしれないし、NBAファイナルという舞台が判断を狂わせたのかもしれない。若い選手が多いスパーズにおいてチームに落ち着きを与える役割のフォックスは欠かせない存在だ。ミスを帳消しにする機会は三試合残っているぞと伝えたい。 追伸)北中米ワールドカップが開幕した。午前11時から韓国とチェコの試合を観戦した。チェコがセットプレイで先制するも、それまで有利に進めてきた韓国が追いつくだろうと予想していた。俺の予想は半分当たった。ファンインボムの美しい同点ゴールが決まった。その10分後、オソンギュが勝ち越しゴールを決めた。韓国は欧州の中堅国を...

前歯と奥歯

 今日の午後、歯科医師のKKS先生と助手のASYさんが来られた。前回の訪問の様子は以下を参照。 https://hirasakajuku.blogspot.com/2026/03/blog-post_11.html KKS先生は開口一番「試作品を作ってみたよ」と言った。それは歯ぎしりで警告音が出るセンサーだ。「まさか本当に作ってくるなんて!」と大いに驚いた。KKS先生は「歯ぎしりは右の奥歯でするの?」と尋ねた。俺は「前歯です」と妻を介して答えた。KKS先生は「奥歯でしか実験してなかったけど前歯でもうまくいくかもしれない」と言って、前歯での試行錯誤が始まった。俺は「歯ぎしりは前歯だけど、奥歯で試行錯誤すればいいのに」と思っていたが、そのことを表現する術がなかった。 前歯にセンサーを当て噛んでみても、音は鳴らない。どうやら接地面積が小さいのが原因らしい。何度やっても失敗続きだったので、とうとう奥歯での実験が始まった。 奥歯での一回目の実験で「ブー」という音が出た。しかも、普段の噛み合わせで偶然歯がぶつかっても音は出ず、意志を込めて噛み締めた時だけ音が出るような絶妙な匙加減に調整されていた。俺は「これを作った人は天才だ。今すぐ使えるほどだ」と思った。KKS先生はセンサーを覆うビニールカバーの耐久性を言及し、改善の余地を訴えた。 俺は「そうなのだ。突然、音が鳴らなくなる状況を考えたら怖くて使えたものではない。医療工業製品を開発する作業は一朝一夕にできるものではなく、その背後には膨大な試行錯誤と実験が潜んでいるんだ」と思った。そして無償のボランティアで時間を費やしているKKS先生に敬意と感謝が湧いてきた。 追伸)その後、看護師のJKJさんと物理療法士のKSHさんが来られた。血圧測定が終わると妻は二人にレモネードを振る舞い、JKJさんは別室で妻と相談、KSHさんは寝室で俺の四肢を施術、という状況になった。KSHさんは「昔、ボクシングをやっていた」などの身の上を話し、俺に「何か運動やってた?」と尋ね、まばたきで「うん」としか言えない俺に「ボクシング、剣道、…、…」と聞いてくれたが、最後まで柔道は出てこなかった。来週も来られるそうだから、ボクシングの話を詳しく教えてもらいたい。

1分小説 10)「暇つぶし三昧」(560字、AI補正無し )

 バックパッカー歴5年の島野はシカゴ市内の某大手 ハンバーガーチェーン店にいた。 「通常メニュー販売開始まであと15分か。店内で待っても文句は言われないだろう」と考え、テーブル席で安宿を探すために地図を広げていた。島野は「旅行中はスマホを持たない」という先輩からの教えを実践していた。 間もなくして、冷蔵庫のような体格をヒップホップ風のファッションで包んだ男と、漫画「ワンピース」に出てきそうな豊満なバストをタンクトップで隠した感のある女が、無言で相席して来た。島野は下ろしたバックパックの背帯に右足を通し、笑顔で二人を迎えた。女は 「何やってんの?」と島野に尋ねた。 「シカゴで一泊しようと思ってたんだが、高過ぎるからグレイハウンドに乗って移動するつもりなんだ」と島野が言うと、男は地図上の通りを指差した。女は 「この通りに安宿があるんだって。どうする?」と聞いてきた。島野は 「思っていたよりいい人なのかもしれない。ここは曖昧な返事でやり過ごすのがいいだろう」と思い、 「午後に訪ねてみるよ。ありがとう」と答えた。即座に女は 「今、ありがとうと言ったな。20ドルよこしな。あたいはマジなんだ」と顔を近づけすごんだ。島野はポケットに手を入れ、世界各国の紙幣を取り出し、 「これで勘弁してくれよ」と言った。女は更に声色を変え、 「ふざけんな。あたいはプロスティチュートなんだ。今すぐそのホテルに行って払ってもらってもいいんだよ」と言った。男はバンダレイシウバのように両手の指を交互に組み合わせ回転させていた。島野は顔面蒼白になり、逃げる方法を必死になって考えていた。その瞬間、店内アナウンスが流れ、二人はスマホで予約したハンバーガーセットを受け取りにカウンターへ向かった。男は島野に聞こえるような大きな声で 「姉ちゃん、名演技だったぜ」と言った。

酒類概論

朝ドラ「マッサン」の再放送を見ていたら、以前に飲んでいたウィスキーの香りと味わいが蘇ってきた。アイスピックで砕いた氷の破片をグラスに入れ、その上からボトルを傾けると琥珀色の液体が流れ出し、氷と触れるとパチという音が鳴る。氷が溶けてまろやかな味に生まれ変わる様は心象風景そのもので、未成年には禁止されている飲酒の罪悪感を和らげる役割を果たす。ちなみに韓国のキリスト教徒は飲酒を禁じられているので、「以前」というのは「俺が教会に通うようになる前」という意味だ。 「ちょっと待ってくれ。キリストも葡萄酒を飲んでいるではないか。なんで韓国では禁止なの?」という疑問が生じる方もいるだろう。俺もよくわからないのだが、それは「もし飲酒が容認されたら教会内の秩序を保つことが困難になる」という自制が作用しての取り決めのようだ。ただし、教会外のコミュニティでは飲酒しても教会内では飲酒の話は一切しないという使い分けをしている人もいる。 九州という土地柄、貧乏学生には美味い日本酒を飲む機会に恵まれなかった。二日酔いになりにくい、尚且つ財布にも優しい焼酎が専らだった。もちろん、「最初はビール」で、どんな食事にも合い、炭酸がのどを刺激し、乾杯しやすく、気分もアガるビールは俺の飲酒量の9割を占める存在だ。しかし、味が好きと言うよりは「皆が飲むから飲む」という雰囲気が好きだった。焼酎は「キリッとした味わいが好き」だとは思ってはいてもビールと同様に雰囲気先行は否めない。日本酒は大吟醸の冷酒は格別の美味しさだと思うが、あまりにもサンプル数が少ないので批評できない。ワインも同様で、ヨーロッパでワインを飲んだ時はその雰囲気に酔い、大いにかぶれたが、日韓では食事との兼ね合いでワインを飲む機会はほとんどなかった。 総合的に見て、香りも味も好みなのはウィスキーのような気がする。しかし、ブランデーとの違いもよくわからないしなあ。

NBAファイナルゲーム2を視聴した

 NBAファイナルゲーム2の生中継を視聴した。以下はその感想だ。 1)ニックスのエースであるブランソンは試合全体で見るとシュートミスが多い。しかし、勝負処での決定力は特筆すべきものがある。今日も最終盤で守備のリーチを越える高いアーチのシュートを決め、ニックスを勝利に導いた。彼にマッチアップするスパーズのキャッスルとハーバーは守備力が高く、ブランソンの自由を奪うと予想していたが、今日に限って言えば、格の違いを見せつけていた。その二人と比べると、ブランソンの試合の流れを読んだゲームメイクが光った。 2)スパーズは西地区決勝の激闘で燃え尽きてしまったという印象だ。サンダーとの戦いで見せた集中力を発揮していたらファイナルでも大差で連勝していたと思う。今日の試合でも守備が後追いになる場面が多く、ニックスのシューターに自由を与えていた。最後のウェンビーのシュートミスは仕方ない。今回のようにチームの勝敗を託される選手はウェンビーで、見ている人も納得したと想像する。そのような経験を積むことでスーパースターから真のスーパースターへの階段を上っていくのだろう。 3)スパーズの若さゆえの爆発力をニックスの柔らかな老練の技術で受け流しているという印象だった。タウンズの守備を欺く身のこなしと意表を突くシュートを見ているとバスケの奥深さを感じる。ゲーム3とゲーム4はニックスのホームコートであるマジソンスクエアガーデンで開催される。普通に考えたらニックスの四連勝でファイナルが終わってしまいそうだ。しかし、スパーズが一勝でも上げればシリーズの流れが大きく変わる可能性は高いと予想する。次戦も目が離せない。 追伸)昨日の午後、物理療法士のJSYさんが来られた。一昨日のKSHさんは個人病院の所属で、JSYさんは保健所に所属している。俺の右の手の指は5本とも関節が曲がってグーの状態で固まっている。昨日の施術は指を伸ばすのに時間が費やされた。アイコンタクトと思いJSYさんの顔を見ていたら妻が「若い女性を見つめるのはよくない」と突っ込みを入れ、それ以降の目のやり場に困り、目を閉じることにした。するとマッサージの心地良さと相まって眠気に包まれた。

四分の一の施術

 今日の午後、物理療法士のKSHさんが来られた。いつもは四肢のマッサージをしてくれるのだが、今回は左腕だけだった。その理由は「今回は定期検診ではないから」とのことだ。しかも、この後、7つの訪問先があるそうだ。 左脇のリンパ腺マッサージが気持ち良かった。マッサージが終わってから看護士のJKJさんが来られた。妻に頼んで先週の訪問看護の記事を読んでもらった。 https://hirasakajuku.blogspot.com/2026/05/blog-post_29.html JKJさんは自分のことが書かれていないことに不満を漏らした。その不満は社交辞令だとは思うが、血圧測定だけでは話が広がっていかないことが書けなかった理由だ。次回は自己紹介をしてもらう予定なので、セルフプロデュースの準備を願いたい。 現在、妻は昼寝している。すやすやと寝息を立てている。前日の家事で25時過ぎに就寝して5時に起床して長女への弁当を作っていたからだ。長女は浪人生で、今日は本番と同じ日程で進行する模擬試験が実施される。夜中に起こす立場上白々しく聞こえるかもしれないが、俺は妻に十分な睡眠時間を確保してほしいと切望している。

ロンバケを視聴した

 1996年に放送されたドラマ「ロングバケーション」をNetflix で視聴した。視聴率30%超えの超人気ドラマだったそうだが、全く知らなかった。月曜日の21時から放送されたそうだが、当時はその時間帯に自宅アパートにいることは稀だった。以下はその感想だ。 1)留守番電話、チビT、室内喫煙、夜道を恐れない中学生(広末涼子)、自転車に二人乗り、デジタルでないカメラ、液晶でないモニター、に時代を感じた。 2)木村拓哉は常識的なことしか言わない二枚目の役柄、山口智子は婚期を逃した三枚目の役柄、演技の難易度は圧倒的に後者が高い。木村拓哉はハンサムだから普通にやっているだけで好感度が上がる。ピアニストに見えない弾き方でも「アイドルだから忙しいんだろ」で許される。山口智子は打たれ強いサバサバした元モデルを演じ、尚且つ7歳年下の木村拓哉とお似合いのカップルになるという説得力が求められる。この難しい役柄は山口智子という、長身でスタイルも良く愛嬌のある童顔で、コミカルな演技ができる女優だからこそ成し得たものと思う。晩婚化への過渡期である当時には彼女のような境遇の女性が多かったのだろう。そんな女性たちに支持され、共感されたことが高視聴率の一因だと思う。 3)南(山口智子)は自身の結婚式当日に新郎からドタキャンされる。誕生日の午前0時に電話がかかってくる思い出を引きずるほど親密だった新郎は最後まで登場しなかった。その気になれば、詐欺罪の被害を警察に訴え居所を突き止めることもできたはずだ。その未練を清算してこそ次の恋に移れると思うのだが、ドラマではその伏線は回収されなかった。ドタキャンはファンタジーとしておくのも構わないが、視聴者を唸らせるような結末が見れなかったのは残念だった。 4)南が杉崎に告白されたとき、「先輩でお姉さんでいることに疲れた」みたいなことを言ったが、なぜか南に感情移入して、その演技に感動してしまった。杉崎が最後まで南に誠実な態度を崩さない脚本も良かった。 5)あれだけ練習もせずに「誰かのためにピアノを弾く」と意識を変えるだけで優秀賞を受賞できるのは瀬名(木村拓哉)の才能によるものだろう。もちろん皮肉だが、才能の片鱗を見せる場面を挿入するなどの説得力が欲しかった。「あれでボストンフィルに入団できるのか?」と憤る音大生は少なくないと想像する。