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客人がやって来た、ヤーヤーヤー

 釜山大学数学科の卒業生であるJSY、CHI、KGY ( 敬称、略) が見舞いに来てくれた。ありがたいことである。本人たちの「ブログに登場したい」という希望があったので、3人との会話の一部を公開しようと思う。 以前の訪問は2年前、俺は寝たままで手書きのアルファベット文字盤で単語一つに1分以上かけて意志疎通していた。しかし、今の俺には視線入力という強い味方がついている。もちろん、健康であった時のようにはいかないが、少なくとも俺はストレス無しに言いたいことを伝えることができた。改めて視線入力という技術と俺の入力速度に合わせて会話を組み立ててくれた客人の心遣いに感謝申し上げたい。 「今は家庭教師のアルバイトをやっているが、何かいい進路があれば教えて下さい」 「うちの三男の嫁になるのはどう? ちょっと待たないといけないし、姑が恐いけど大丈夫?」 「私は大丈夫ですけど本人の気持ちを確認しないと。7年後にまた来ますね」 コンプライアンス的にギリギリセーフだと思うのだが、専門家の意見を聞いてみたいものだ。 研究内容の説明を聞いた後で「フィールズ賞を受賞しそうだな」と冗談で返したが、それくらいの大志を抱いて研究活動に邁進してほしい。 交際して三年目の二人に「偉くなる前に結婚したほうがいいよ。例えば、教授になってしまったら、相手はあなたではなく教授と結婚することになるからさ」 普段は強気の彼は戸惑いの表情を浮かべて「二人の事情がありますからおいおい話します」と答えていた。少々、お節介が過ぎたようだ。

東アジア選手権

 昨日の追伸で書いた日本対香港は日中韓と香港の4チームの総当りで競う大会の一試合だ。韓国で開催されているので、当然全試合をテレビ中継してくれると思い込んでいた。次男にそのチャンネルを探してくるように頼んだが、しばらくネット検索した結果「わからない」ということだった。結局、視聴できなかった。 試合はジャーメイン良の4得点の活躍で日本が6対1で勝利した。ハイライトを見る限り、香港の守備は観光目的でやってきた親善試合レベルの強度だった。それでも6点取れるのは大したものだ。考えてみると、今回の代表メンバーの若手は一年以内に海外のリーグに挑戦してもおかしくない選手ばかりで、一年後のワールドカップで点が取れるほどに急成長しているかもしれない。 次の中国戦ではスタメン総入れ替えで臨むのだろうな。ちなみに4年前の同大会で森安監督がそれを実行して乏しい内容で中国と引き分けだったのだ。 来週の火曜日の韓国戦は中国戦の結果に関わらず優勝を賭けた大一番となる。さすがにテレビ中継はあるだろう。韓国の守備網を突破できる選手は本物だろう。ジャーメイン良を始めとするアタッカーたちにはそういう役割を期待したい。

申し訳ない夢

昨晩の夢はよくなかった。首から下が引っ張られる感覚に襲われ、歯ぎしりで妻を起こした。妻が目覚めて口文字盤が始まったが、どのように説明したらいいのか自分でもわからなかった。深夜に起こされた妻は煮え切らない俺の対応に苛立ちを露わにした。申し訳ないと思いつつも、妻がそうしたことで俺も正気に戻り、夢の呪縛から解放された。 それからしばらくして右足の付け根から引っ張られる感覚に襲われた。今度は夢ではなく、半分寝ている意識がある状態だった。俺は「悪霊退散」とばかりに右足全体に力を込め、曲げている膝を目一杯伸ばした。伸ばした先がよくなかった。そこはベッドのへりで足の指が曲がった状態で押し付けられていた。はっきり言って痛い。我慢できないこともないが、そのストレスで眠れそうにない。伸ばす力はあっても元に戻す力がない。窓の外はまだ暗い。それは午前5時前を意味しており、最初のアラームが鳴る6時まで1時間以上待たなきゃいけない。そう考えると焦燥感に襲われ、申し訳ないと思いつつも、再び歯ぎしりで妻を起こした。妻は眠そうな顔で起き上がり、俺の足を元の位置に戻した後、再び眠りについた。 朝、起きた妻は長女の朝食を準備して、三男を起こし学校に送り出す時間になった。。妻は頭痛を訴えた。睡眠不足がその原因であることは明らかで、睡眠不足の原因は俺であることは明らかだった。申し訳ないと思いつつも、朝ドラを視聴したいので、目ヤニを除去してもらい、枕をテレビ視聴に適したものに替えてもらい、つば吸引のチューブの位置を変えてもらい、テレビをつけてもらい、テレビがよく見えるように頭の位置を調整してもらった。 朝の情報番組で「この時期の頭痛や皮膚荒れの原因はたんぱく質不足によるものが大きい」という特集が組まれていた。そう言われてみると、妻は子供たちに肉を食べさせることに執心するばかりで妻自身は肉類をほとんど食べない。卵、牛乳、ヨーグルトから十分なたんぱく質を摂取してほしい。現在、午後5時、傍らで昼寝をする妻の寝息を聞きながらこの文章を書いている。 追伸)今夜はサッカーの代表戦の日本対香港がある。Jリーグに所属する選手のみで構成された代表チームで、海外メディアから三軍以下だと批判されているが、「この機会に森安監督にアピールして来年のワールドカップのメンバーに滑り込もう」と選手全員が思っているだろうから試合に対する意気込...

NHKの罪

昨晩のNHKのニュースは通常一時間の枠を拡大しての80分にも渡る政治討論会が挿入された。与野党の各党から1名ずつが一堂に会しての討論会だったが、これがびっくりするほど退屈で面白くなかった。先ず、参加者で党首なのはれいわ新撰組と参政党のみで残りは党の政策や見解を代弁するのが最優先という感じで、踏み込んだコメントは一切なかったし無難な議論に終始していた。そもそも、事前に準備された質疑応答内容を順番に読み上げるだけでお互いの主張をぶつけ合う議論とは程遠いものだった。 こんなにつまらない討論会になった原因は制作者側にあると思う。せっかく、視聴率が高くなる時間帯の番組なのだから、もっと攻めた内容にしてほしかった。党首勢揃いとはいかなくとも人選にもっと気を遣えば華やかな雰囲気になったはずだ。視聴者からの意見と称して、「政権奪取したいなら内閣不信任案を出すべきだったのでは?」「選挙前に給付金や減税とか言い出すのはいかがなものか?」「選択的夫婦別姓は野党で意見調整すれば実現できたのでは?」「外交と安全保障についての議論はないの?」「外国人移民を制限するなら少子化対策を確たるものにしてくれ。子育て支援に何兆円も費やして出生数が戦後最低になった現実をどう見るのか?」「政権を担う気がないから消費税廃止とか公金投入とか言えるのでは?」「裏金問題は解決したの?」などの燃料を投下して司会者が関係する参加者に話を振れば、白熱した議論が展開されただろうし、生中継ならではの失言や暴言を含めてネットニュースの見出しとなり、参院選への関心も高まったはずなのに、返す返すも残念だ。 こんな形式的で見所がない討論会ならやらない方が遥かにマシだった。無難な方向に走ったNHKの罪は重いと思う。 日曜討論では党首全員が揃い踏みで華やかな雰囲気はあったし、内容もまずまずだった。これも個人の感想だが、党首になれるような政治家は聞き取りやすいいい声を持っていると思った。 追伸)MLBの鈴木誠也の打点成績がすごいことになっている。大谷がいなかったらもっと注目されただろうし、日本の至宝扱いだっただろうなあ。

土曜日は半ドン

 俺が大学の教養部にいた頃、土曜日の午前は体育の講義があった。その当時は週休一日制で、土曜日は半ドンで終わるのが一般的だった。週休二日制が定着したのはその直後だったと記憶している。 小学生のとき、土曜日の午後が自由に使えるというのは非常に魅力的だった。家で昼飯を食べて「欽ドコ」を見ながら休んでもいいし、友達と自転車で遠出してもよいし、遊び疲れても次の日は日曜日だからぐっすり眠れる。土曜日は午前のためだけに学校に行かなきゃいけない日というよりはむしろ半日遊べるポジティブでプレミアムな意味合いを持つ曜日だった。 中学生以降は部活の練習のために土曜日の印象が変わってくる。特に高校生のときは部活の方が消耗するし、日曜の朝も練習があったので休みがなかった。 現在の週休二日制は画期的だと思う。もしかしたら週休三日制が定着する日が来るかもしれない。副業や学び直しの時間に活用するのには良いのかもしれないし、家庭や趣味の時間も増えるし、生産量の低下などの欠点ばかりではなさそうだ。ただし、運輸、介護、建設、観光の人手不足は加速しそうだ。いっそのこと、週休三日制にして、副業で人手不足の分野の仕事を義務付けるのはどうだろうか?義務と言うと職業選択の自由が損なわれそうな感じがするから奨励するってことにしておこう。

教員による性犯罪

 教員による性犯罪が後を絶えない。女子児童を盗撮してSNS上で共有とか、監禁して下半身を露出させて性暴行とか、スマホで着替えを盗撮とか、口に出すのもおぞましい事件が続いている。懲戒免職という処分が報道されているが、量刑を決める裁判でも戒めとなるような厳罰が課されてほしい。 俺も教員だったので、このような教師という立場を利用した卑劣な性犯罪には怒り心頭だし、その他大勢の教員まで色眼鏡で見られることを憂慮しているし、迷惑千万だとも思っている。何より心に傷を負った被害児童やその両親の心情を慮ると更なる怒りが湧いてくる。デジタル情報は完全に除去することは困難だ。ということは盗撮画像はSNSで共有された瞬間インターネット上を彷徨い続け、小児性愛者の慰み物となる。そういう取り返しがつかない行為をしても刑務所で2年くらい過ごしたら、何食わぬ顔で社会生活を送れるのだ。 マスコミに言いたいことがある。教師による性犯罪が起こったときに校長や教育委員会のコメントだけでなく、その他大勢の教員の怒りの声を集約して報道してほしい。そうすれば、性犯罪者との明確な区別ができるし、犯罪の抑止にも微力ながらも繋がると思うからだ。 生成AIによると2023年度において教師が性犯罪もしくはセクハラで懲戒免職された件数は320件だそうだ。 追伸)蚊が現れた。視線入力の画面を彷徨っている。早速妻を呼んだ。妻はラケット状の電気蚊取り器を手にして一振り二振り、「ジジー」という何か焼き焦げた音が聞こえた。妻は「姿は見えないけど成功したみたい」と言い残して厨房に戻って行った。俺の頭の中では「鬼に金棒」という諺が去来していた。

カフェ部創設

 公立高校の校長はどのくらい裁量権があるのだろうか?もし可能なら玄関近くの教室を改装してカフェを作ってほしい。営業時間は放課後の16時から18時までの2時間、それでは一日の利益はせいぜい1万円だろうから業者を誘致するのは難しいだろう。そこで提案したいのが部活動の一環としてカフェ部を創設することだ。カフェ部の部員は無給で働く代わりにカフェの経営を含む仕事全般を専門家から学べるという感じで募集をかければ15人くらいは集まりそうだ。 顧問の先生は監査役に徹してお金のトラブルの防止に努める。指導者は外部から信頼できる人を招聘する。この人選は非常に重要で、カフェ部の命運を左右するだろう。カフェ経営で生じた利益はカフェの設備投資に使うことを原則とする。最初は冷蔵庫とエスプレッソマシーンしかなかったカフェが部員たちの集客努力によって利益が出て内装が学期ごとにグレードアップされたら部員たちもやりがいを感じて能動的に考えるようになるだろう。現金を扱う仕事だから「魔がさした」という状況を作らない工夫も必要だ。例えば、スマホ決済できる機械や券売機の導入や売上げを数える仕事は監視カメラの下で複数人でというルールや売上げ高を毎日公開などの仕組みを整備するべきだ。 校内にカフェができたら何が起こるのか想像してほしい。放課後に部活がない生徒や教員がカフェに集い、雑談や学校生活の愚痴や自然発生的な勉強会などのおしゃべりを通して帰宅部の居場所を作れるし、部活に勤しむ生徒たちのミーティング会場にもなる。ここで提案したいのが10分コンサートの開催だ。平日の17時から10分間だけ個人団体を問わずコンサートを開く。月曜日はコーラス部、火曜日はギターの弾き語り、水曜日は吹奏楽部、木曜日は軽音部、金曜日はのど自慢、みたいな感じで事前に演目を告知すれば集客が期待できるし、演者にとっても発表の場が増えることで上達の一助となるだろう。調理実習で作ったお菓子をカフェで販売してもいいし、とにかく人の集まるところには文化が生じるものだ。 問題は俺は逆立ちしても校長にはなれないということだ。その夢は数学科の同級生たちで高校教師になった友人たちに託すことにする。