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オランダ対モロッコ

 北中米ワールドカップのオランダ対モロッコの試合を観戦した。その日の午前2時から日本対ブラジルの試合を観戦して、寝てはいたものの深い眠りに落ちることなく午前9時に起きて観戦した。前半はほぼ寝ていた。 後半に入ると、モロッコが一方的に攻める展開で、「トータルフットボールの元祖であるオランダがカウンターを狙うしかないほど圧倒するなんて、モロッコはどれだけ強いんだ!しかも個々の技術が高く洗練されたパスワークで次々とチャンスを作っているぞ。ブラジルがやっとこさ引き分けたのも納得だ。それにしても、ここまで急激に強くなって成熟したサッカーが出来るとは。モロッコ、恐るべし」という感想を抱いた。スコアは0対0で、均衡を破ったのはオランダだった。そのまま試合終了かと思いきや、それまでのモロッコの功徳が報われたかのような同点ゴールが生まれる。 延長戦に入ると、両チーム疲弊したのか、ボールを安全な位置で回し、それを追わないし、攻めることもない、時間だけが過ぎる、退屈な展開が続き、16強進出はPK戦に委ねられることになる。オランダは歴史的にPK戦に弱い。前回のカタール大会でも優勝したアルゼンチンにPK戦で破れた。今回も歴史は繰り返された。 今日の午前中、フランス対スウェーデンの試合の40分尺のダイジェストを視聴した。出てくるのはフランスの攻撃ばかりで、スウェーデンの攻撃は5回くらいだった。右のデンべレ、左のエムバペという世界最高の両翼を誇るフランスは大本命の優勝候補だ。彼らの脇を固めるバルコラ、オリーズ、ラビオ、チュアミニも見ていて面白い選手だし、単に強いだけでなく、「彼らのサッカーを1試合でも多く見ていたい」と思わせるチームが今大会のフランスだ。試合は3対0でフランスが勝利した。 これでF組のオランダ、日本、スウェーデンは決勝トーナメント1回戦で姿を消した。組み合わせが悪かったと言えばそれまでだが、日本が勝てなかった国々の早期敗退に世界の壁の厚さを感じる。

日本対ブラジル

 北中米ワールドカップの日本対ブラジル戦を次男と観戦した。 前半はボール保持を放棄して逆襲を狙うプランがまんまとハマった。たとえサンドバッグにされているように見えても、1対0で勝っている事実はその状況を正当化する。ブラジル相手に主導権を渡して守り切ることは簡単ではない。全盛期のネイマールであれば、ドリブルで仕掛けて派手に転倒してフリーキックを獲得していただろう。幸いに今のブラジルにはネイマールのような小回りの利くドリブラーはいないし、ビニシウスは堂安と冨安に完封されていた。日本がボールを持つ時間帯もあったが、長くは続かなかった。ブラジルは日本のスリーバックにプレスをかけてきた。奪われたら大ピンチになるので、安全第一でロングボールを蹴ることになるのだが、そのロングボールのほとんどはブラジルに回収された。プレスを回避してブラジル陣内でボールを回しても、ブラジルの選手はボールをかっさらう技術に長けているために楔のパスが出せない。そんなこんなで日本が攻め込まれる展開で前半が終わった。 後半はサンドバッグ化が加速し、同点に追いつかれたことでボール保持を放棄する大義名分が崩れた。疲労を考慮してなのか堂安、鎌田、中村が交代すると、ボールを運ぶ人がいなくなり、守備一辺倒になる。終了間際に一点取られたが、延長の30分間タコ殴りにされることを考えると「これでよかった。これが実力だ」と思うようになった。 反省点を挙げると、後半のブラジルの配置転換に対応できなかったこと、ボールを保持する時間を長くして攻められる時間を減らすという思想が実現されなかったこと、前線の若手フォワードがチームにフィットしなくて出番がなかったことだ。得点力があって良いチームだったが、世界の壁は厚かった。日本代表は右肩上がりに強くなっているが、それは決して簡単なことではない。ワールドカップ優勝を目標として掲げることは「これからもサッカー人口を増やし、才能を発掘して、世界に送り出す」という日本サッカー協会の不退転の決意だと思っている。

韓国大統領のつぶやき

 北中米ワールドカップでの韓国の敗退を受け、韓国大統領がSNSで以下のようにつぶやいた。   https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/bca97bd6641eae4f57fe758547dc1350f3798d19 これは韓国代表監督であるホンミョンボ氏を無能呼ばわりするもので、「一国のトップがここまで個人攻撃するなんて!?」と衝撃を受けた次第だ。 選手時代のホンミョンボは「アジアの壁」と称賛される名選手で、文字通り日本の前に立ちはだかる存在だった。アジア予選を勝ち抜きワールドカップ出場が途絶えることがなかったのは彼の選手としての能力と主将としての統率力に依る部分が大きいと思う。今回のワールドカップでも、初戦は見事な逆転勝利、次戦は開催国メキシコ相手に互角の内容で惜敗、3戦目は油断して敗戦、グループリーグ突破の条件を計算し易い試合日程の国に上回られ敗退、という不運が重なっただけで、勝負事には予想内の出来事だ。そんな状況でかつての英雄が国全体からの非難を一身に受けていることに心を痛めている。 大統領が国民に代わって怒りを表明することで、ホンミョンボ氏への同情論が出てくることを意図してのつぶやきだったと信じたい。 追伸)今夜はいよいよブラジル戦だ。優勝候補に挙げられる、フランス、アルゼンチン、イングランド、ブラジル、スペインであれば、スウェーデンクラスの相手には余裕勝ちしていると思う。やはり、ワールドカップ優勝を本気で目指すというのは途方もない時間と伸び代が必要な大事業だと思う。アトランタ五輪でのマイアミの奇跡のようにジャイアントキリングが起こるのもサッカーの面白さの一つだ。当時と比べ両国の戦力差は縮まっているはずだ。前回大会のような幸運が訪れれば、奇跡とは呼ばれない勝ち方ができると思う。

夜の散歩道

 昨晩の19時、妻が「外は涼しいし快適だから外出しよう」と言い出した。俺にとっては「今さっき思いついたような突然の申し出」なのだが、妻にとっては「虎視眈々と外出に連れ出す機会を伺っている故の申し出」なのだ。妻の「蚊が出る季節の前に行こう」という勢いに押され、俺は「準備に時間がかかって出発が遅れ、同行する長男と次男から行く行く詐欺と言われそうだ」と思いつつも、渋々ゴーサインを出した。 長女は図書館で勉強中、三男は林間学校で不在、そんなわけで、俺、妻、長男、次男という珍しい組み合わせで20時40分に出発となった。アパート敷地の勝手口から出るのはいつもと同じ、今回はいつものコースを逆回りすることになった。 夜の外出は久しぶりだ。一昨年に救急車で搬送されて以来だ。車椅子に乗っての夜の外出は釜山に戻ってから初めてだ。久しぶりに月を見た。夜の街並みには昼とは異なる趣がある。産業道路を走る自動車の群れが発する光の流れは決して再現されないイルミネーションだ。古代人が現代に連れて来られたら、息を飲んで見入ってしまう光景であり、現代人であってもドバイに展示された有名アーティストの作品だと言われたら見入ってしまうと思う。歩いていると、「ここは千五百ウォンのコーヒー代で3時間勉強したハンバーガーチェーン店だ」とか「よく行ったあの店がパン屋に変わっているなあ」とか「この川の下の遊歩道を走っていたのに」とか「ここの鮟鱇鍋は激辛だったけど美味かった」という思い出に浸っていた。 妻は「長女とこの道を歩きながら色々なことを話すのよ」と言って、「楽しくて仕方ない」という様子で長男に話しかけていた。そんなとき次男ははるか前方を一人で歩いている。それは妻子を置いて一人で目的地まで行ってしまう20年前の俺の姿で、そのたびごとに妻から非難されたのだった。自宅に戻ったのは21時40分、やはり外出すると視覚と聴覚が刺激され、色々な考えが浮かんでくるものだ。

1分小説 11.5)NHKで7月23日20時15分から放送

 NHKの「編成王川島」で「1分小説バトル」の単独SPが7月23日に放送されると告知された。 https://www.web.nhk/tv/pl/series-tep-121W19R7QJ 今まで1分小説シリーズを本欄に投稿してきたが、この新番組が人気を博し文学の一分野を開拓するうねりとなることを願っている。ここはプロデューサーになったつもりで「1分小説バトル」の運営方法を提案してみる。 初回のインパクトが最も重要だ。俺狭間の戦いが織田信長の天下取りの魁となったように、初回のインパクトが最も重要、というか、全てと言っても過言ではない。それは視聴率ではなく、ヤフーニュースやSNSで話題になることが目標になる。Breaking Down の面白さは「イキがった不良が格闘家に身の程を知らされたり、番狂わせで格闘家が不良にKOされたりする」勝負論とお互いの生き様がぶつかる物語性にある。ここで提案したいのは「プライドが高そうな東大生と小説を書いているようなお笑い芸人の対決」だ。仕込みの段階で、「芸人風情に負けるわけないでしょ」という煽り文句を言わせて、芸人は「経験の差を思い知ることになる」と言って、余裕を見せる。二人のキャラが確立されたら、衆人監視の下で1分小説を書いてもらう。審査方法は、客観審査の結果を踏まえて4人のゲスト審査員の主観判定と視聴者投票の1票の合計で雌雄を決する。なお、客観審査は三段階から成り、校正のプロによる誤字脱字と文法チェック、小説の設定の矛盾点の洗い出し、有名作家2名による「作者等の事前情報を一切与えなず、優勢の度合いを百分率で表示する」ブラインド審査を基調とする同一声優による朗読を経て、主観判定を生中継で行えば視聴者投票も可能だ。勝負を決した後の悲喜こもごもと審査員のコメントを放送する。 対戦形式は様々で、「紙と筆記用具だけで、辞書や電子機器の使用が禁止される」ベアナックルルールや「AIの使用も二次創作も認める」何でも有りルールなど、対戦する二人の事情に合わせたルールでやればいい。ベアナックルルールは国語の基礎能力が露わになるので、客観審査でボロボロになることもあるだろう。そんな世代間の国語力の違いが見える対戦も話題になるだろう。東大対京大、早稲田対慶応、関東対関西、小学生対決、プロの作家対決、句会のように5名の参加者が自分の作品以外に優と良...

日本対スウェーデン

 北中米ワールドカップの日本対スウェーデンの試合を次男と観戦した。日本は引き分けでブラジルと当たり、負けても3位通過でブラジル戦を回避できる。スウェーデンは勝ったらブラジルと当たり、一点差で負けても3位通過が濃厚な雲行きだ。どうにもダチョウ倶楽部のコントのように「勝って2位通過だ!」「どうぞ、どうぞ」という展開になりそうだ。 前半の日本は、中盤でボール奪取できるし、スウェーデンのフォワード陣にも対応できていたし、前田の走力は脅威を与えていたし、中村の惜しいシュートもあり、決して悪い出来ではなかったが、もの足りないと感じた。「オランダに大量失点した守備ならもっと崩せるもっと一方的に保持できるはずだ」という思い込みと「モロッコ戦での内容が残っていた」ことがその原因だと思われる。アーセナルで活躍するストライカーを有するスウェーデンの攻撃にももの足りないと感じた。よく考えると「そもそもサッカーは守備側が有利な競技で、前半に見せ場が少ないのはよくあることだ」という結論に至った。 後半になると、日本の良さが凝縮された、何回も再生したくなるような、宝石のような、サッカー通の次男も叫び声を上げる、ゴールが生まれた。オランダ対チュニジアのスコアは2対1、追加点を挙げれば1位通過でブラジル戦回避が見えてくる。ここは一気に攻め込みたいところだ。「こんな時に三苫がいたらなあ。久保がいたらなあ」と思っていたら、エランガの、スウェーデンに活力を与える、日本の野望を打ち砕く、次男が「何じゃこりゃあ」と韓国語で唸る、同点弾が生まれた。その後、スウェーデンの猛攻が続き、危ない場面を作られる。鈴木がファインセーブするたびに「どうぞ、どうぞ」というセリフが頭に浮かんだ。「いかん、これはどっちが強いかを決める、プライドを賭けた戦いなんだ。勝てないまでも引き分けでミッションを終えねばならない。こんな時に遠藤がいたらなあ」と思っていると、ロスタイムに入り、ピンチもチャンスもなく試合が終わった。 決勝トーナメント一回戦は中3日でブラジルと対戦する。はっきり言って、今回は不利な材料が多すぎる。ブラジルは中4日で、エースであるビニシウスは絶好調だし、彼を守備する堂安、菅原、伊東は疲弊してしまったし、イタリアの名将アンチェロッティが指揮するブラジルの守備はスウェーデンよりはるかに強固で堅牢だし、日本は怪我人続...

韓国対南アフリカ

 北中米ワールドカップの韓国対南アフリカの試合を次男と観戦した。ちなみに我が家でサッカーに興味があるのは俺、次男、三男のみで、残りは代表戦が昼間に中継されていても見向きもしない。韓国は引き分け以上で2位通過、負けても3位通過の可能性が残っている。かく言う俺も以下のように予想していた。 https://hirasakajuku.blogspot.com/2026/06/blog-post_12.html 先発にソンフンミンがいないのが気になった。「不動のエースだと思っていたが、終盤の点が欲しい時に投入されるのだろう」と納得していた。前半は韓国が押し気味で、得点するのは時間の問題と思われた。南アフリカは攻撃が得意なチームで、時折リズムに乗ったパスワークで韓国陣内に攻め込んでいた。 後半は「このまま0対0で試合を終えれば決勝トーナメント進出だ」という韓国選手の声が聞こえて来そうな展開だった。韓国の攻撃は迫力を欠き、南アフリカの攻撃は喜びに溢れ、ついには結実する。スコアは0対1、このままだと韓国はA組3位になり、得失点差で生き残りが分かれる状況だ。そのために韓国は失点を怖れ、守備陣を攻撃に替える選手交替ができないように見えた。 俺と次男は同点ゴールを期待していたが、奇跡は起こらなかった。楽に勝てるし引き分けでも良いという油断が招いた敗戦だと思う。明日の日本対スウェーデンの試合も似たような状況だ。俺はブラジル戦を避けるために負けても構わないと書いたが、 https://hirasakajuku.blogspot.com/2026/06/blog-post_21.html 3位通過は対戦相手が2日後に確定する上に1位通過チームと当たる。移動の負担もある。何よりスウェーデン戦で負けて決勝トーナメント1回戦で負けたら目も当てられないではないか。前言撤回になるが、スウェーデン戦は全力で勝ちに行き、あわよくば1位通過を狙うべきだと思う。