アルゼンチン対アルジェリア
北中米ワールドカップのアルゼンチン対アルジェリアの試合を観戦した。メッシが出場している。メッシにボールが渡るとそれだけで大歓声が上がる。メッシはサッカー界のレジェンドで、前回のカタール大会での大活躍は忘れられない記憶として人々の心に刻み込まれている。あれで引退してもおかしくない年齢とタイミングなのに、その四年後メッシはワールドカップの舞台に戻ってきた。俺は「名刀の切れ味が垣間見えれば満足だ。動けなくても周りがなんとかしてくれる。メッシがそこにいるだけで幸せな気持ちになる」とパンダを見るつもりで観戦していた。 アルゼンチンのサッカーを一言で表現すると「優雅」が最もぴったりくる。全員が優れた戦術眼と技術を持ち、即興でパスを繋ぐように見えるも俯瞰して見ると実に合理的なパス回しに見えるからだ。対するアルジェリアは自分の無知が恥ずかしくなるほど好感度の高いサッカーをしていた。前線の選手は突破力があり、番狂わせの雰囲気を醸し出していた。 前半にメッシがGKと1対1になり、あっさりネットを揺らした。それはオフサイドだったが、「さすがはメッシ、ゴール前での冷静さは健在だ。年老いても決定力は衰えてない」という認識に変わった。アルジェリアもネットを揺らしたが、これもオフサイドだった。アルゼンチンが押し気味の展開でアルジェリア守備陣の密度が高い場所でメッシへのスルーパスが通る。メッシは左足を一閃、その弾道はかつて憧れ真似しようと思ったものだった。 https://hirasakajuku.blogspot.com/2026/03/3_25.html 普通の選手であれば力んで宇宙開発かGKの正面が関の山だろう。しかし、歓喜の輪の中心にいる男は全盛期と遜色ないシュートを撃つメッシなのだ。俺はパンダ扱いしていた自分の無知を深く恥じた。 後半にメッシは2つのゴールを挙げてハットトリックを達成した。全世界が注目するワールドカップの舞台で弱小国ではない好チームであるアルジェリア相手に、である。全盛期を超える活躍をするメッシから目を離すべからず。