10月のトリセツ
今月の俺の取り扱い説明書を作ってみた。 1)シーツを交換するとき、俺が寝たままの状態で遂行される。妻は俺の体を反転して半分ずつベッドメイクを行うのだが、その際に首が少々捻れることがある。客観的に見ると、落床の心配なく安全にシーツ交換しているように見える。しかし、首が全く動かせない俺には脊髄が捻切られるような感覚に襲われて、精神的な圧迫を感じている。面倒を承知でお願いするが、目を見て大丈夫かどうか確認してほしい。 2)これまた些細なことだが、マスクに付いているゴムが耳の後ろに食い込んで痛い。どういうわけか右耳だけが痛い。対策はマスクの口の部分を引っ張らないことと右耳の後ろに軟膏を塗ることだ。 3)俺の左手は浮腫みやすい。普段は枕に左手を載せて血行が良くなるようにしている。しかし、食事の時はその枕が邪魔になるので、一旦隣の寝台に枕を移動することになる。問題は食後になっても左手は放置されたままだということだ。些細で面倒であることは百も承知だが、左手にとっては深刻な問題であることを理解してほしい。 4)俺はよく「尋ねたことに返事をしないで、他のことを要求する」と非難されるが、それには理由がある。歯ぎしりが鳴らなくなってしまってから、誰かに助けを求めるのが困難になった。誰かが来て目を合わせてくれるのは千載一遇の機会で、その誰かが尋ねたいことをわかって去ってしまうのを恐れる心理が作用しているからだ。その対策は去り際に「他の用事はあるの?」と尋ねることだ。 5)「ヒザが痛い」と言ったとき、両足の膝関節の曲げ伸ばしを繰り返してほしい。 6)こちらの要求ばかり書いたが、「いつも介護してくれてありがとう」と思っているし、「迷惑ばかりかけてごめんね」と思っている。