いじめ動画
先週から ツイッター(現在のX)のタイムラインに中高生のいじめ暴行動画群が上がるようになった。加害者が被害者を一方的に殴ったり蹴ったりして、加害者の取り巻きが笑みを浮かべながら傍観している動画が多い。撮影者も取り巻きの一人と思われる。
先ず、加害者の視点に立って視聴してみる。総合格闘技で使用される飛び膝蹴りや背後から首を絞める等の攻撃が目についた。攻撃の大半は手加減しているのか技量不足なのか軽いものばかりだった。時折、勢いに任せた蹴りが入ることもあるが、腕のガードの上とか足とかだ。おそらく、加害者は「もし昏倒するような打撃や外傷を与えると親や学校に知られることになる」ということを熟知している。そうであるが故の行動原理で動いているようだ。要するに、弱いものいじめだ。
次に、被害者の視点に立って視聴してみる。下手に反撃したらどんな報復が返ってくるかわからないので、絶望的な表情でひたすらいじめが終わるのを待っている。逃げようにも取り巻きがいるから逃げられない。仮に逃走に成功しても次の日の学校でまたいびられるだろう。そんな逃げ場のない絶望感を経験したSNSユーザーがいじめ動画の拡散を促し、加害者の学校や実名を晒す「私刑」が執行される。
最後に、撮影者の視点に立って視聴してみる。おそらく、その動画は仲間だけが閲覧できるグループラインに投稿される。弱いものいじめの常習である加害者が仲間内で崇拝されているとは思えない。加害者を快く思ってない奴もいるだろう。そういう輩が匿名で公共のネット上に流出させたら、「これはけしからん」と正義感に燃える人がリポストを繰り返し、その動画は拡散の一途を辿る。撮影者はいじめを傍観していた幇助者でもあるのに、その姿は動画には出てこないし、流出させた犯人扱いされることもない。
どの視点で見ても、どんよりとした気分になる動画群だ。そうであるのについつい見てしまう心理は何なんだろう?
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