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土曜日は半ドン

 俺が大学の教養部にいた頃、土曜日の午前は体育の講義があった。その当時は週休一日制で、土曜日は半ドンで終わるのが一般的だった。週休二日制が定着したのはその直後だったと記憶している。 小学生のとき、土曜日の午後が自由に使えるというのは非常に魅力的だった。家で昼飯を食べて「欽ドコ」を見ながら休んでもいいし、友達と自転車で遠出してもよいし、遊び疲れても次の日は日曜日だからぐっすり眠れる。土曜日は午前のためだけに学校に行かなきゃいけない日というよりはむしろ半日遊べるポジティブでプレミアムな意味合いを持つ曜日だった。 中学生以降は部活の練習のために土曜日の印象が変わってくる。特に高校生のときは部活の方が消耗するし、日曜の朝も練習があったので休みがなかった。 現在の週休二日制は画期的だと思う。もしかしたら週休三日制が定着する日が来るかもしれない。副業や学び直しの時間に活用するのには良いのかもしれないし、家庭や趣味の時間も増えるし、生産量の低下などの欠点ばかりではなさそうだ。ただし、運輸、介護、建設、観光の人手不足は加速しそうだ。いっそのこと、週休三日制にして、副業で人手不足の分野の仕事を義務付けるのはどうだろうか?義務と言うと職業選択の自由が損なわれそうな感じがするから奨励するってことにしておこう。

教員による性犯罪

 教員による性犯罪が後を絶えない。女子児童を盗撮してSNS上で共有とか、監禁して下半身を露出させて性暴行とか、スマホで着替えを盗撮とか、口に出すのもおぞましい事件が続いている。懲戒免職という処分が報道されているが、量刑を決める裁判でも戒めとなるような厳罰が課されてほしい。 俺も教員だったので、このような教師という立場を利用した卑劣な性犯罪には怒り心頭だし、その他大勢の教員まで色眼鏡で見られることを憂慮しているし、迷惑千万だとも思っている。何より心に傷を負った被害児童やその両親の心情を慮ると更なる怒りが湧いてくる。デジタル情報は完全に除去することは困難だ。ということは盗撮画像はSNSで共有された瞬間インターネット上を彷徨い続け、小児性愛者の慰み物となる。そういう取り返しがつかない行為をしても刑務所で2年くらい過ごしたら、何食わぬ顔で社会生活を送れるのだ。 マスコミに言いたいことがある。教師による性犯罪が起こったときに校長や教育委員会のコメントだけでなく、その他大勢の教員の怒りの声を集約して報道してほしい。そうすれば、性犯罪者との明確な区別ができるし、犯罪の抑止にも微力ながらも繋がると思うからだ。 生成AIによると2023年度において教師が性犯罪もしくはセクハラで懲戒免職された件数は320件だそうだ。 追伸)蚊が現れた。視線入力の画面を彷徨っている。早速妻を呼んだ。妻はラケット状の電気蚊取り器を手にして一振り二振り、「ジジー」という何か焼き焦げた音が聞こえた。妻は「姿は見えないけど成功したみたい」と言い残して厨房に戻って行った。俺の頭の中では「鬼に金棒」という諺が去来していた。

カフェ部創設

 公立高校の校長はどのくらい裁量権があるのだろうか?もし可能なら玄関近くの教室を改装してカフェを作ってほしい。営業時間は放課後の16時から18時までの2時間、それでは一日の利益はせいぜい1万円だろうから業者を誘致するのは難しいだろう。そこで提案したいのが部活動の一環としてカフェ部を創設することだ。カフェ部の部員は無給で働く代わりにカフェの経営を含む仕事全般を専門家から学べるという感じで募集をかければ15人くらいは集まりそうだ。 顧問の先生は監査役に徹してお金のトラブルの防止に努める。指導者は外部から信頼できる人を招聘する。この人選は非常に重要で、カフェ部の命運を左右するだろう。カフェ経営で生じた利益はカフェの設備投資に使うことを原則とする。最初は冷蔵庫とエスプレッソマシーンしかなかったカフェが部員たちの集客努力によって利益が出て内装が学期ごとにグレードアップされたら部員たちもやりがいを感じて能動的に考えるようになるだろう。現金を扱う仕事だから「魔がさした」という状況を作らない工夫も必要だ。例えば、スマホ決済できる機械や券売機の導入や売上げを数える仕事は監視カメラの下で複数人でというルールや売上げ高を毎日公開などの仕組みを整備するべきだ。 校内にカフェができたら何が起こるのか想像してほしい。放課後に部活がない生徒や教員がカフェに集い、雑談や学校生活の愚痴や自然発生的な勉強会などのおしゃべりを通して帰宅部の居場所を作れるし、部活に勤しむ生徒たちのミーティング会場にもなる。ここで提案したいのが10分コンサートの開催だ。平日の17時から10分間だけ個人団体を問わずコンサートを開く。月曜日はコーラス部、火曜日はギターの弾き語り、水曜日は吹奏楽部、木曜日は軽音部、金曜日はのど自慢、みたいな感じで事前に演目を告知すれば集客が期待できるし、演者にとっても発表の場が増えることで上達の一助となるだろう。調理実習で作ったお菓子をカフェで販売してもいいし、とにかく人の集まるところには文化が生じるものだ。 問題は俺は逆立ちしても校長にはなれないということだ。その夢は数学科の同級生たちで高校教師になった友人たちに託すことにする。

USJから寿司へ

 現在は密閉性が高い住宅に住んでいて、夏はエアコン冬は床暖房で温度調整できるので快適に過ごしている。しかし、暑熱順化能力は極端に低下していることだろう。過去はほぼ毎日自転車通勤していて、数学科の建物までの急勾配を炎天下でも汗水垂らしながら上っていたし、教授蹴球会の真夏の練習試合でも一人だけ走り回れるほど暑さに強かった。 その感覚で今月末に日本旅行を計画している長男と次男に「アルバイトしてお金を貯めてUSJ ( ユニバーサルスタジオジャパン) に行って来い」というメッセージを送った。彼らは本気にして、三男を連れての三人で大村での滞在を中心に据えた大阪旅行を考え始めた。 俺はUSJに行ったことがないので、猛暑の中でどれほどアトラクション巡りを楽しめるかが皆目見当がつかない。昨日、外出した妻と次男がへとへとになっていた。長男も暑さに弱いらしい。せっかくUSJに行っても屋外で順番待ちを繰り返すうちに具合が悪くなったりするのではなかろうかと不安が生じるようになった。 長男は味に敏感で「日本で寿司を食べて舌が肥えたのか、韓国の寿司に満足できなくなった」みたいなことを言っていた。彼が言う日本の寿司とは業界最大手の回転寿司チェーン店の味だ。俺は博多駅近くの寿司屋で一人前五千円の握り寿司を食べたことがある。それでさえ感動するほど美味しかった。今となっては叶わない夢となってしまったが、本場の江戸前寿司をそれなりの店で食べてみたいと常々思っていた。息子にその夢を託すという意味で「アルバイトしてお金を貯めて高級寿司屋に行って来い」というメッセージを長男と次男に送るつもりだ。