英文を添削させてみた
ある友人に宛てた英文のメールを生成AIに添削してもらったところ、「これを書いたのは誰だ?」というほど原文が変わり果てていた。「箇所別に添削理由を示してください」と入力すると、「不自然」と「誤用」のオンパレードで添削理由の詳細が示された。ぐうの音も出ないとはこのことだ。今まで英語で論文を書き、英語でメールを書いてきたが、それらの活動の全てが不自然と誤用だらけだったという現実を受け入れるのは辛い作業だ。元々、学校で学んだ英語とネイティブが扱う英語には生半可な努力では埋めることのできない大きな溝があると思ってはいたが、その溝を覗き見たような感覚だ。
添削済みの英文を送ればいいのだが、受け手に「生成AIを使って書いたな」と看破されそうだし、俺の「不自然な英語を駆使して何とか伝えよう」とする個性も失われそうな気がするので、できないしこれからもしないだろう。
俺がもっと若い頃に生成AIが普及していたら、自然な英語が身に付いていただろうに。逆に言えば、現在を生きる若者は英語学習において恵まれた環境にいると思う。いや、翻訳技術と生成AIの更なる発達により、「元になるアイデアだけ入力して残りはAIに丸投げ」という風潮が広まり、語学への学習意欲が低下する可能性もあるな。それはアドレス登録機能により、電話番号を記憶する人の数が激減した歴史と重なるのかもしれない。
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