アンナチュラル

 2018年に放送されたドラマ「アンナチュラル」の全十話を長女と視聴した。以下はその感想だ。

1)文句の付けようのない脚本で、全ての回が説得力と必然性がある稀有なドラマだ。法医学の世界をエンターテイメントとして紹介するという難題に挑んで見事に成功していた。法医学とは死体の解剖を通して死因や死亡時刻を推定して裁判の資料にする仕事だ。ドラマは不自然死究明研究所に運ばれてくる遺体を解剖そして調査する者たちの奮闘と葛藤を描いている。

2)研究所のメンバーのキャラクターが立ちまくっている。石原さとみ、井浦新、市川実日子、窪田正孝、松重豊という実力派俳優を高級食材だとしたらその配合と味付けで極上の一皿が生まれたという印象だ。

3)主題歌の「Lemon」は不朽の名曲としての評価が定着しているが、その評価に負けない価値がこのドラマにあると思う。歌詞が物語に合ってないと思ったが、井浦新が演じる中堂が殺害された恋人を想う歌詞であることに気付き大いに納得した。

4)長女が「練炭による一家心中」というセリフを聞き取れなかった時、「ごめんね。もう一回見るね」と言って、心中の意味を妻に尋ねていた。我が家の男性陣は総じて語学の才能がないのだが、女性陣は耳が良いのか日本語を覚えるのも早かったし、時間と共に上達している感じだ。長女の対応を目の当たりにして、上達の秘訣がわかったような気がした。

5)面白かった。妻にも最初から見てほしいな。

コメント

  1. アンナが主人公の名前かと思ったので次にチュラルを読んでも言われる前は気づかなかったのです。😁

    返信削除

コメントを投稿

このブログの人気の投稿

まだ六割残っている!

取説(コメント投稿に関する注意書き)

九州の女