韓国の受験バラエティ

 韓国の人気バラエティ番組「Teachers」を視聴した。この番組は大学受験を控えた高校生を数学や英語の先生が30日間個人指導を通して成績を上げるリアリティショーだ。俺が視聴した回は両親が名門大学出身で一日に11時間勉強している高校生の話だった。母親が横に座って数学を教える場面、「何でこんなにわからないのか理解できない。どうしてこんな子が生まれたのか」と嘆く母親、「浪人はしない」と両親に宣言する場面、模試で数学の点数が22点で次の模試で二倍に点数を上げると宣言した数学の先生、などの経緯があった。

こういうのを見るたびに「韓国の受験生は大変だな」という感想を抱く。そして「自分が個人指導するならどんな教え方をするだろうか?」という脳内シミュレーションが始まる。その高校生の言動から「親からの期待や圧力で仕方なく勉強している」という印象を受けた。わかる喜びを知ることが上達の早道だと思った。

俺が提示する個人指導は以下の通りだ。

1)教科書を音読してもらう。

2)出てくる用語の意味を尋ねる。例えば、「円」が出てきたら「円とは何か?」と尋ねる。「一点からの距離が等しい点の集まり」という答えが返ってくると「それでは球と円との違いは?」と意地悪く聞いてみる。「平面での話です」という答えが返ってくるかもしれない。そのときは「平面とは何か?」と尋ねる。

3)このような問答を通して「自分がどこで何をやっている」のかがわかるようになる。

4)例題や練習問題を解く前に「本当に成り立つ」のかを試行錯誤してもらう。

5)もし基礎概念を習得していると判断されたら、次の単元に進む。


疑問を持つ習慣を付けることは重要だ。その能力があれば、生成AIを家庭教師代わりにしていくらでも学ぶことができる。でも実際にやったら、生徒には不評だろうなあ。

その番組で次の模試の結果が発表されて数学の点数が61点だった。自信が付いたその高校生は「浪人してでも両親の大学の後輩になりたい」と言っていた。

コメント

  1. I remember that prof. Hirasaka always emphasized on raising question when studying. I will keep this in my mind.

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  2. 大の里強いね。師匠の稀勢の里に似てるね。平戸海も頑張れ

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  3. まずは森高千里の勉強の歌をさりげなく聴かせてはどうだろう?

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