漫画の原画
日本には漫画の原画を所蔵している施設がいくつかある。秋田県横手市のまんが美術館はその代表格で、「釣りキチ三平」の作者である矢口高雄氏は次のように述べている。
https://manga-museum.com/aboutus/
なるほど、浮世絵の原版まで海外に流出してしまったことを教訓として日本の文化を守るための取り組みかあ。しかし、浮世絵が流出したからこそ、ジャポニズムが欧州で認知され、日本でも浮世絵の価値が再認識されたこともまた事実である。「美術館に保存しておくなんてもったいない。公式オークションの運営団体を開設して、原画が唯一無二だというお墨付きを与えたら、高値で取り引きされ、原作者に還元できるんじゃないの?」と思い、それをテーマにして生成AIと壁打ちしてみた。
俺は三種類の生成AIを使っている。しかし、同じ質問を投じても返ってくる答えは微妙に異なる。例えば、「漫画の原画の所有権は誰に?」という質問には、「契約次第」「原則的には原作者」「グレーゾーン」と互いに矛盾してないように見えて主張の力点が異なる答えが返ってきた。
原画の所有権が原作者に属するという前提で話を進める。出版社連合が主導して公式オークションを開催して、利益の還元率を設定して皆が儲かる仕組みを作れば、原作者の自宅や出版社の倉庫で眠っている原画が巨万の富を産み出すに違いないと思うのだが、生成AIはその試みに対して慎重である理由を並べるだけで、ゴーサインを出してはくれない。
ちなみに、現在までの日本の漫画の原画の最高取引額は「鉄腕アトム」の1ページで三千五百万円らしい。
コメント
コメントを投稿