AIが人類を滅ぼす!?

 AIが人類を滅ぼすと以下の記事は語る。

https://news.yahoo.co.jp/articles/33d97ee8b6788fec67abae33dbf1554044d2c0e4

ノスタルダムスの予言も外れたし、全面核戦争どころか核兵器の都市への投下も長崎以来起きてない。今回も刺激的な見出しで読者を増やす手口かと思っていた。しかし、AIが高度化して感染力が強く致死率も高いウイルスを生成することはあり得るし、超知能が痕跡を残すことなくインターネット全体を支配して核兵器のスイッチを掌握するというのも否定できない。

AIの登場によって仕事が奪われるというのは現在進行形で迫る事実だ。俺は数学の魅力に取り憑かれ、何本も論文を書いてきたが、それらはAIをちょっと動かせば達成できる他愛もないものに変わってしまった。俺の研究に費やした時間や労力は自己満足にすぎず、そのうちスマホで解決できる命題になるのだろう。

俺が現役の数学者だったら、その変化について行けずに定年退職するまで不毛な日々を送っていただろう。青年期に獲得した揺るぎない信念を中年期に覆すのは困難だし、俺に限って言えば、そんなことはやりたくない。AIは俺のような人物を不幸にするし、そのような人々は知的作業に従事する人々全般に及ぶ。AIによる効率化の背後には無視できない数の死に体が横たわっているのだ。

そうすると、思考力や疑問を持つ力やAIの間違いを正す力などの従来の教育で重要視されていた能力がAIによって淘汰される他愛のないものに変わってしまう。時勢に敏感なAIネイティブ世代はその変化を感じ取り、ますますそれらの能力との乖離が進み、AI依存が強くなり、いつしかAIを絶対視する風潮が支配的になり、生活の隅々まで行き渡ったAIを排除する勢力は異端視される。そのうち広大な土地にデータセンターの大群と電力を供給する原発が建設され、自己改善型のASIが誕生する。そのASIは物理的な電源消失が最大の弱点なので、独自の軍事力やバックアップ機能が整備されるまで猫をかぶり、支配を前面に出さず、盤石の状態になってから、人類に対して生殺与奪権を宣言する。

これはSFの話だからあんまり本気にするべからず。

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