進学校の実態
以下の一昨日の投稿に書き足したいことがある。
https://hirasakajuku.blogspot.com/2026/08/blog-post_19.html
入学式と研修が終わって授業が始まった。授業の合間に10分の休み時間が設けられているが、休み時間になっても級友たちは机から離れず勉強していた。「最初だけだろう」と思っていたが、さにあらず、その雰囲気は1学期の間中続いたと記憶している。俺のクラスには「なんかおかしくない?」と相談できる知り合いがいなかった。女子には中3からの級友がいたが、男女が気軽に話すことはなかったし、俺も「おはよう」さえも言えなかった。ところが、である。隣のアルファクラスでは男女が楽しそうに談笑しているではないか。勉強している人々は一人もいないと思えるほど少数派だった。「この違いは何なんだ? まるでソ連と米国だ」と思っていたが、改善しようとも改善したいとも思わなかった。学校での居場所は柔道部だったし、学級での人間関係が希薄でも一向に構わないと考えていたからだ。
中間試験の一週間前から部活は禁止になる。部活の足枷が外れて天にも上るような気持ちでそれまで放置していた科目を勉強した。定期試験ごとに主要5科目の学級内順位が各生徒に通知された。俺の順位は真ん中くらいだった。ほっと安堵すると共に「これからやっていけるんだろうか?」という持続可能性を想像すると不安が募った。
家庭学習は数学中心だった。ただし、集中して3時間やる日もあれば、部活の疲れで全くやらない日も少なくなかった。そうすると、中学まで得意科目だった国語と英語の成績が急落した。国語の先生は授業中に睡眠学習する生徒を一切咎めなかった。俺もその好意に甘え、舟を漕いだ。その結果、古文漢文が理解不能となり、現代文のマークシートも軽快なフットワークで正解をよけていくようになった。
ここまで読むと、窮屈で抑圧された感じの高校生活を送っている印象だ。しかし、夏休み以降には雲仙勉強合宿、体育祭、文化祭内のクラス対抗合唱コンクールと行事が目白押しで、クラス内の人間関係も徐々に形成されていき、入学当初に感じた居心地の悪さが解消され、冗談や猥談を交わす友人もできつつあった。この頃になると、部活と学業との兼ね合いがわかってくるようになる。ニ学期の期末試験後に校内クラス対抗球技大会が実施されるのだが、部活禁止期間に勉強そっちのけでバスケのチーム練習に勤しんでいた。1回戦の2年生の優勝候補と当たり惜敗したが、学級委員長の大爆発であわやという場面を作り会場を湧かせた。
このように進学校でありながらも部活を軽視することなく学校行事にも熱心に取り組むのが大村高校であり、その方針が受験勉強の際の程よい息抜きを生み、本来は個人戦である大学受験に団体戦の連帯と忍耐そして歓喜を与えているのだ。
高校時代はひたすら眠かった。半ドンの土曜日ラジオ聴きながらの昼寝が至福のときでした。
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