夏休みの宿題

 夏休みが終わりつつある。来週から新学期が始まる。この時期から「夏休みの宿題をやらなきゃ」と苦悩した記憶がある。夏休みが始まった頃は、早朝のラジオ体操に通い、漢字の書取りをやって、夏休み用の教材である「夏休みの友」をやって、NHK教育の「はたらくおじさん」「できるかな」「おとぎの国」「みるちゃんきくちゃん」を視聴して、「午後は何をしようかな」という具合に夏休みを有効活用しようという意欲に燃えていた。しかし、それは毎年3日も続かない。夏の暑さには抗えないものだ。8月になる頃にはラジオ体操に通うことなく惰眠を貪り、漢字も夏休みの友もやらずにテレビだけ見ていた。

同様のことは「夏休みの自由研究」にも起こる。最初は「夏休みの40日間で何かを解明してやろう」という意欲に燃えていたが、その「何か」を探しているうちに怠惰モードに入り、初心は忘却の彼方に追いやられ、「夏休みの工作」に代替させることになる。その工作も「宿題だからしょうがなくやっている」程度の動機しかないので、何を作っていたのか全く思い出せない。いや、一つだけ覚えているのがマッチで作った城で、展示終了後に火をつけて炎上させるというサイコパスな行動をしていた。

読書感想文の宿題も嫌だった。小学校の6年間で何の本を読んだのかも全く覚えてない。何が嫌かというと、400字詰め原稿用紙4枚以上みたいな下限が課されていることだ。本来であれば、絵本でも漫画でもテレビ番組でも「面白かった」「面白くなかった」のように一言で終わるものが引用して「~~だと思いました」という定型文で繋げていくのは苦痛だった。読書を奨励する狙いなら感想文ではなく作品批評に変えて、「最初の数行で読む気を無くしました」みたいな正直な批評を連ねて提出の方が読書意欲を喚起するはずだ。

真面目で勤勉と評される日本で夏休みのような空白期間を作るなんてどういう風の吹き回しかと思う。明治時代に教育制度を創設した偉い人のおかげで何もしない怠惰が許される幸せな少年時代を過ごせたのかもしれない。

コメント

  1. 私もペロくん、ゴン太くんは好きでした。おとぎの部屋の「パンを踏んだ娘」は怖かった。平坂先生はてっきり「一二の算数」のタップが好きだと思っていました。「たのしい教室?」の水森亜土たんが一番好き。

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