二人の天才
三井寺眞(みいでらしん)というサッカー選手がいる。彼は16歳だが、横浜Fマリノスに所属するJリーガーだ。新シーズンの開幕戦で先発起用され、前年王者の鹿島相手に先制点を決めて注目されるようになった。第2節の清水戦でも高校生とは思えない身体能力を示し、第3節の神戸戦では豪快なボレーシュートを決めた。
三井寺はすでにメディアに取り上げられ、「マリノスの希望」とか「3年後の日本代表の核」のように騒がれている。アマチュア時代の指導者が財前宣之で、「天才が天才を育てた」と言われている。話が脱線するが、俺の記憶を辿って財前がどのような選手だったかをひも解く。1993年にU-17世界選手権が日本で開催された。その当時は2002年のワールドカップ開催国が決まってない状態で、日本誘致を進めたい日本サッカー協会は大変な力の入れようで大会を運営していた。俺も日本の全ての試合を観戦した。その大会はスローインをキックインに変える試験的ルールで運営されていた。そのキッカーを努めたのが財前で、中田英寿や船越優蔵を駒として扱う司令塔だった。怪我でその後のサッカー人生はパッとするものではなかったが、俺の脳内では「財前は汗をかく天才」として記憶されている。
もう一人の天才が宮市亮だ。彼は宇佐美と柴崎と同年代でプラチナ世代と呼ばれた。Jリーグを経由せずにオランダの名門フェイウェノールトで活躍していた。
https://www.youtube.com/watch?v=xS7_J0zfGUk
これらの動画がアップされるたびに「早く日本代表で見たいな」と思っていたが、旅重なる怪我で当初期待されていたものとは程遠い経歴を送ることになり、現在はマリノスに所属している。
すなわち、三井寺は夢を果たせなかった二人の天才の思いを受け継ぐ存在なのだ。足が速いとかドリブルが上手いとかの世界に通じる秀でたものがある選手ではないが、守備の意表を突く球出しができて、パスセンスも非凡で、怪我をしにくいプレイスタイルでもある。マリノスも3年3億円くらいで契約しておけば、興行的に損はないし移籍金で莫大な利益が出るかもしれない。とにかく、来季は海外かもしれない三井寺の今季の成長を見守りたい。
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