大相撲名古屋場所千秋楽

 大相撲名古屋場所千秋楽を観戦した。以下はその感想だ。

1)安青錦は相撲が上手い。宇良や翔猿のような意表を突いてアクロバティックな技を決める上手さではなく貴乃花のような正攻法での上手さが光る。同じく相撲が上手い霧島に上手を取られても外掛けで押し出して勝つほど、同じく相撲が上手い豊昇龍に圧倒的勝率を誇るほど、相撲が上手い。相撲一家で育ったわけでもなく、モンゴル相撲で鍛えられたわけでもなく、親方や兄弟子の手ほどきを受けていたわけでもない安青錦がどのようにしてあれほどの技量を獲得できたのか興味深い。低い姿勢を保つのは相撲の基本だが、上から頭を押さえられ前のめりに倒れる危険性と隣り合わせにある。安青錦が上から潰される場面は見たことがない。背筋力が強いからなのか姿勢とバランスが良いからなのか定かではないが、並の力士ではないことは疑いようもない。怪我明けで場所中にも負傷したのにも関わらず、千秋楽まで戦い抜き優勝したのは天晴れというほかない。

2)熱海富士は本割りで安青錦に勝利するも優勝決定の巴戦で安青錦に敗れ、悲願を逃す。しかし、今場所の12勝は大関昇進の基点となる。霧島も両横綱が不調の時期に優勝して横綱昇進したいだろうから来場所が正念場だ。

3)贔屓にしている豊昇龍と平戸海の勝ち星が積み上がらなかったのが残念この上ない。幕内下位や十両にはかつて三役だった力士たちがひしめいている。改めて入れ替わりの激しい世界だなと思う。平戸海にはなんとか踏みとどまってほしい。


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