日本対スウェーデン

 北中米ワールドカップの日本対スウェーデンの試合を次男と観戦した。日本は引き分けでブラジルと当たり、負けても3位通過でブラジル戦を回避できる。スウェーデンは勝ったらブラジルと当たり、一点差で負けても3位通過が濃厚な雲行きだ。どうにもダチョウ倶楽部のコントのように「勝って2位通過だ!」「どうぞ、どうぞ」という展開になりそうだ。

前半の日本は、中盤でボール奪取できるし、スウェーデンのフォワード陣にも対応できていたし、前田の走力は脅威を与えていたし、中村の惜しいシュートもあり、決して悪い出来ではなかったが、もの足りないと感じた。「オランダに大量失点した守備ならもっと崩せるもっと一方的に保持できるはずだ」という思い込みと「モロッコ戦での内容が残っていた」ことがその原因だと思われる。アーセナルで活躍するストライカーを有するスウェーデンの攻撃にももの足りないと感じた。よく考えると「そもそもサッカーは守備側が有利な競技で、前半に見せ場が少ないのはよくあることだ」という結論に至った。

後半になると、日本の良さが凝縮された、何回も再生したくなるような、宝石のような、サッカー通の次男も叫び声を上げる、ゴールが生まれた。オランダ対チュニジアのスコアは2対1、追加点を挙げれば1位通過でブラジル戦回避が見えてくる。ここは一気に攻め込みたいところだ。「こんな時に三苫がいたらなあ。久保がいたらなあ」と思っていたら、エランガの、スウェーデンに活力を与える、日本の野望を打ち砕く、次男が「何じゃこりゃあ」と韓国語で唸る、同点弾が生まれた。その後、スウェーデンの猛攻が続き、危ない場面を作られる。鈴木がファインセーブするたびに「どうぞ、どうぞ」というセリフが頭に浮かんだ。「いかん、これはどっちが強いかを決める、プライドを賭けた戦いなんだ。勝てないまでも引き分けでミッションを終えねばならない。こんな時に遠藤がいたらなあ」と思っていると、ロスタイムに入り、ピンチもチャンスもなく試合が終わった。

決勝トーナメント一回戦は中3日でブラジルと対戦する。はっきり言って、今回は不利な材料が多すぎる。ブラジルは中4日で、エースであるビニシウスは絶好調だし、彼を守備する堂安、菅原、伊東は疲弊してしまったし、イタリアの名将アンチェロッティが指揮するブラジルの守備はスウェーデンよりはるかに強固で堅牢だし、日本は怪我人続出で板倉と冨安はガラスの肉体だし、前回の勝利によって油断や慢心が期待できないし、親善試合とワールドカップの決勝トーナメントとでは本気度が違いすぎるし、そんなわけで俺は「虐殺されなければ良し」と考える。その試合は午前2時にキックオフで、万難を排して見届けるつもりだ。



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