俺は21時から始まるNHKのニュースをほぼ毎回視聴している。今週の平日は例外なく冒頭から10分以上の枠を使って「熊」のニュースを流していた。主役は宇都宮に出没した熊だ。工場敷地内を駆け回る、小川を泳いでフェンスをよじ上る、麻酔銃を射たれ眠っている熊を五人がかりで運ぶ、休校が明けても車で送迎しようとして渋滞している、映像を繰り返し見せられた。

これはある種の偏向報道だと思う。熊のニュースは「こんな街中に熊が出るんだ!」という驚きと「目の前に熊が出てきたらどうしよう?」という畏怖と「熊も生きるために必死なんだ」という動物愛護の気持ちが入り混じって興味をそそられるが、全国放送の60分ニュース番組の冒頭で10分以上の枠を割くほどの重要性があるとは到底思えない。

中東情勢や国会での議論やAIの動向や各種の犯罪などの国民に知らせるべきことは山ほどあるはずなのに、肝心なことには触れないで天候や物価やナフサや熊でお茶を濁しているように感じるのは俺だけだろうか?

以前から9時台のNHKニュースの密度の低さに疑念を抱いていたが、その疑念が溜まりに溜まって今回の熊報道で決壊してしまった。同じNHKの「国際報道2026」や朝7時のニュース番組に倣って終盤で今日のニュース一覧を読み上げるだけでニュースの密度は高くなるだろう。とにかく、21時のニュース番組は内容を改編して、「これだけ見れば一日の主要ニュースがわかる」という他のニュース番組の模範となってほしい。


追伸)月曜日午前5時に日本対オランダの試合が始まる。オランダでは21時、日本では会社や学校に行く前の時間帯、双方の視聴環境を考慮して決まったキックオフ時間だと想像する。この試合の予想は難しい。日本の大勝から大敗まであり得るからだ。遠藤の離脱は痛すぎる。それでも板倉と瀬古のような代替する選手がいて戦力が落ちないのが日本の強味だ。三苫の不在も中村と伊東が埋めるだろうし、伊東の右サイドは堂安が埋めるだろう。

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