「Perfect Days」を視聴した
Netflix 配信の映画「Perfect Days」を視聴した。視聴日は二週間前だ。主人公は都営公衆トイレの清掃員で、彼の日常生活を繰り返し流す不思議な映画だった。調べてみると、この作品は国際映画祭での受賞作であり、商業的にも成功を収めていることがわかった。以下はその感想だ。
1)主人公を演じる役所広司の存在感がすごかった。朝、起きて、青い清掃服に着替え、自宅アパート前の自動販売機で缶コーヒーを買い、清掃会社から支給されたワンボックスカーに乗り、テープレコーダーで古い洋楽を聴きながら職場に向かい、公衆トイレを清掃した後、次の公衆トイレに向かい、昼食はコンビニで買ったサンドウィッチを神社で頬張り、デジタルでないカメラで木漏れ日の写真を撮り、仕事が終わると、銭湯に趣き、馴染みの店で野球中継を見ながらビールを楽しむ。休日はフィルムの現像写真を受け取るためにカメラ屋に行き、古本屋で文庫本を購入し、馴染みのスナックで本を読む。その過程が幾度となく繰り返されるのだが、不思議と退屈ではなく、むしろ、主人公の生活に興味が湧いてくる。これは役所広司の演技力と「金が無い者でも精神的に満ち足りた東京生活を送ることができるんだ!」という驚きに依るものだと思う。彼の演技は寂しさと楽しさが同居していて、その落差が生きる喜びを表現しているような気がする。
2)同僚や姪っ子や影踏みのエピソードが映画を彩っているが、どれもメッセージ性があるようには思えないし、相互に影響し合っているわけでも無さそうだし、伏線になっているわけでもないし、どれかが欠けても問題なさそうだ。俺の理解が足りないせいかもしれないが、不思議な映画だし、この脚本と企画が通って制作費が出たのも不思議だ。
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