施術の効果
今日の午後、物理療法士のJSYさんが来られた。俺はパソコンから引き離され施術を受けることになった。隣のベッドには妻が座り、妻とJSYさんが話していた。というか、JSYさんが聞き上手なのか、妻が一方的に過去の出来事を語っていた。
妻が高校生の時に遭った交通事故の話から始まり、「今日は雨模様だから交通事故で痛めた場所に違和感がある」と言って、「ここ1ヶ月は気分が落ち込んでいた。実は親友が乳癌で亡くなってから体調が悪い」という言葉からその親友の思い出を語り始めた。「そんな重い話をしなくてもいいのに」とは思えなかった。JSYさんは真剣に聞いていたし、俺もよく知っている女性だ。妻は韓東大学で事務をしていたが、職場で昼御飯を一緒に食べ、同じ教会に通っていた親友を失った悲しみが引き起こす行動だと察したからだ。
施術は右腕、右足、左足と推移していった。右腕を真横に伸ばした状態で腋のリンパ腺が通る部分を指でグリグリと押す施術が気持ちよかった。施術を受けると、普段は使わない筋肉が凝り固まっているのがよくわかる。最初は痛いのだが、同じ部分を何度も動かすと筋肉がほぐれていくのを感じた。「やはり専門家は違うな」と感心した。丁寧な施術は一時間に及んだ。
せめてお礼を伝えたかったが、口文字盤でのやりとりを翻訳してくれる妻が戻って来ない。施術が左腕に差し掛かったとき、妻は電話に出て、別室で話し込んでいたからだ。俺はJSYさんの問い掛けと挨拶に精一杯のまばたきで応えるしかなかった。改めて感謝を伝えるためにこの文章を書く次第だ。
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