外見重視!?
数年前に「結婚したくない」と言っていた長女も最近は「仮面ライダーの俳優みたいなイケメンと恋愛したい」と言うようになった。数年前に「流行りの歌は好きじゃない」と言ってレッドツェペリやクイーンに傾倒していた長男も最近は宗旨替えしてKーポップアイドルの曲を聴くようになった。妻の話だと長男だけでなく次男と三男もユジンスに夢中らしい。そんな人いたかなとしばらく疑問だったが、実は「ユジンスはNew Jeansの聞き間違いだ」ということがわかった。ちなみにNew Jeansは女性アイドルグループで、次男が「嫌いな人は居ない」と言うほどの美貌と人気を誇っているそうだ。
「外見を気にするようではまだまだだな」とは思えない。何故なら俺も十代の頃は芸能人並みの美貌を異性に求めていたからだ。その考えが圧倒的多数の集団の中にいると、俺のような、背も低く顔も不細工で服装のセンスもなく気の利いたことも言えない奴は異性から相手にされなくなる。その状態を脱するには時間が経つのを待つことと考えを改めることである。俺の場合は、見た目重視の世界に背を向け、自分の外見を客観視して「世の中のほとんど全ての女性は俺を異性として見ていない。俺に好意を寄せる女性が現れることは奇跡的なことなので、機会を逃してはいけない」と改心した。
その改心はイスラエルでの海外経験を経て確信に変わる。イスラエルは地理的にヨーロッパと中東が交わる場所にあり、実際、各国に散らばったユダヤ人が安住の地を求めて移住して建国された。そこは人種の坩堝で、美醜のスペクトラムの範囲が広い。従って、八頭身の美男美女は珍しくなく、街中を歩けば日本の芸能界ではお目にかかることのない美女とすれ違うことができた。俺は異性に全く相手にされず、というか、交流を持つ機会さえなく、おかげで数学に集中することができた。
マズい。この話の流れだと、「見た目を一切考慮せず結婚した」と思われてしまうではないか。そうなったら激怒する人が約一名いそうなので、「改心して確信した結果、世界一の美女と結婚できた」という結びで締める。
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