日本対イラン
ワールドユースの出場権がかかった日本対イランの試合を後半途中から観戦した。以下はその感想である。
1)一昔前は20歳以下の文字通り日本を代表する選手たちが選抜され、世間の注目も高かったし、代表戦を重ねることで数々のスター選手が生まれていった。しかし、現在の代表チームはベストメンバーとは程遠い。その原因は、Jリーグや海外のクラブで主力として活躍している選手たちが何人かいて、彼らにとっては子供の大会に出るより所属チームの試合に出る方が成長に繋がるという同意が代表選考の過程で形成されたからだ。代表監督にとっては頭が痛いことだが、日本のサッカーが強くなっていることを実感する事例の一つであろう。
2)そんな中でも気になる選手はいた。アウトサイドでダイレクトパスを前線のスペースに出した中島、中央で攻撃のタクトをとった佐藤、技巧派ながら球際の強さを見せた高橋、イランのロングボールを跳ね返し最後のPKを決めた強心臓の市原、これからの成長が楽しみだ。
3)イランのGKが当たっていた。PK戦になったら負けそうな雰囲気だった。スタッツを見ると日本の完勝なのだが、イランの粘りの守備と対人の強さが印象に残った。
4)ワールドユースの出場権を得た日本と逃したイラン、その差は雲泥だと思った。世界大会で代表同士のヒリヒリとした戦いを通しての経験値は計り知れない。その経験が未来のフル代表に還元されるかもしれないし、本田圭祐のような異端のスーパースターが生まれるかも知れない。それらが紙一重の差でイランに起こったかも知れないと思うと、勝利の大きさを実感できるだろう。
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