餅とバナナ
70代の男性が餅を喉に詰まらせて死亡したというニュースが報道されていた。昔の俺は「餅が喉に詰まるなんてどこのギャグ漫画だよ」と「バナナの皮に滑って転ぶ」ほど実生活ではありえない話だと思っていた。しかし、今の俺は凶器と呼んでいいほどの餅の危険性を実感できる。飲み込む力が弱くなった老人の気道にあんなに粘り気があって飲み込みにくく吐き出しにくいものが絡みついている様子を想像すると、身の毛がよだつし、餅を食べるという行為が自殺行為にしか見えない。
その一方で、七輪で丁寧に満遍なく焼いてパンパンに膨れ上がった餅を海苔で巻いて醤油に浸して食べる美味しさは格別だからなあ。その誘惑に抗えない気持ちもわかる
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