豊臣兄弟の感想
NHKの大河ドラマ「豊臣兄弟」が面白い。いや、正確に言うと、歴史に詳しいか現実性を重んじる人々のウケはよくないのだが、少なくとも俺は面白いと思っている。先ず、役者の演技が良い。特に信長役の小栗旬の演技が素晴らしく、俺の脳内では本物より信長らしいと思うほどだ。第13回では明智光秀役の要潤と浅井長政役の中島歩との絡みがあったが、脚本の意図を十分に理解した名優たちのセリフや表情や所作に舌を巻いた。
豊臣秀吉の伝記自体が農民から関白までの出世物語で、戦はほぼ全勝で、読み物としてこの上ない題材だ。戦国時代とは言え、親の職業を継ぐのが当たり前の時代に家柄も学歴もない男がいつ討ち死にしてもおかしくない足軽から始めて実績を重ねて出世して天下人になったのは「事実は小説より奇なり」を地で行く快挙だと思う。
その歩みを陰で支える弟の秀長が主人公であるのがこのドラマの斬新な点だ。秀長の死後、秀吉は甥の秀次の一族を皆殺しにするなどの事件を起こしているが、それらに触れずにドラマを終えることができるのは「主人公が善人のままで描くことができる」という意味で強味になっている。
豊臣兄弟の若い頃は戦国時代の闇の部分を信長が請け負う構図になっている。明るく朗らかな兄弟の様子を見るのは楽しい。第14回では挟み撃ちに遭った信長軍を逃すために、誰もが嫌がる時間稼ぎの役割を買って出る秀吉のセリフが「自分をここまで引き上げてくれた」という信長への忠誠心と献身性が滲み出ていて心を打たれた。土曜日の再放送を見るのが楽しみだ。
私も毎週楽しんでます。狂気の太閤は嫌いですが、賢く明るい藤吉郎はいいよね。韓国では人気ないかもしれませんが⋯
返信削除小学生の時の「おんな太閤記」平成8年の竹中直人の秀吉、「独眼竜政宗」の勝新の秀吉もよかったよね
返信削除