共和党らしくない!?

 トランプ氏は関税を引き上げると宣言している。選挙期間中には製造業で働く労働者の保護を訴えていた。それを聞いたとき「おかしいな。小さな政府と自由市場経済を推進する共和党の代表とは思えない発言だぞ」というモヤモヤが消えなかった。その疑問が昨晩に放送されたNHKスペシャルを視聴したあとに氷解した。


インタビューで出てきたのが、「トランプ氏は関税引き上げをチラつかせてより自由な貿易を実現しようとしている」らしいのだ。更にイーロンマスク氏が「政府機関の無駄を大幅に削減する」と言い、IT関連会社の経営者たちが「バイデン政権時代の規制は経済発展の足枷になっている」と言い、「中国に対抗するには世界中から優秀なIT技術者を集める」必要がある」を受けて「アメリカの大学を卒業したら永住権を付与する」計画を明かされる、という具合に超共和党と言うべき振り切り方なのだ。


要するに、民主党支持層が多い先端産業従事者をリストラしてIT業界の再編と競争を促し、彼らを馬車馬のように働いてもらい、共和党支持層の多いオールドエコノミー従事者を支えるという構図なのだ。民主党政権下だったら薔薇色の余生を送れたはずなのに、そんなことを考えると分断が進むのもさもありなんだ。


超大国の米国の花形産業でも安住は許されず競争を強いられる。その事実に驚くとともに「日本は逆立ちしても追いつけないな。公務員のリストラも移民の受け入れも自動運転実現のための法整備のような規制緩和も不可能に近いもんなあ」と思った。

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