高市有事
高市総理の一日の睡眠時間は2時間から4時間だと報道されていた。「俺と同じだ」という冗談はさておき、普段からそうであれば問題ないのだが、総理の激務で睡眠時間が削られているのであれば可哀想だし、国を預かる者としての健康状態が心配になる。
国会の答弁は、官僚が当たり障りのない、時には玉虫色で意味不明の、文章を作成してくれるのだろうが、その内容や背景を理解して国民にわかりやすく伝えるのは政治家の役割だ。テレビ中継されている国会での議論に万全を期して臨みたいだろうし、初の女性総理という責任や重圧が「働いて、働いて、働いて」と言わせるのも理解できる。しかし、自衛隊の最高司令官であり、全閣僚に指示を出し、国民にメッセージを発する立場の総理大臣が国会答弁に時間を費やし、心身が削られるのはいかがなものかと疑問を感じるようになった。
台湾有事に関する質疑の際に高市総理はそれまでの政府見解から踏み込んだ答弁をしたらしい。その答弁に中国政府は怒り心頭で、日本への渡航の自粛などの手段を用いて圧力と揺さぶりをかけている。国際情勢に疎い俺は「他国の言及にそれほどの敵意を示す中国政府って何なの?」という疑問が消えることがないのだが、30年前ならいざ知らず、今や米国にライバル視されるほど経済にも軍事的にも成長した中国に敵視されるのは空恐ろしいものを感じる。例えば、尖閣諸島が占領されたら日本は奪い返す武力を有してないし、武力衝突上等の世論さえ形成されないだろうし、頼みの米国も血を流そうとしない同盟国を血を流して助けようとはしないだろう。
言葉一つで国際問題に発展しかねない、しかも質問者の煽りに即答しなければならない国会答弁に総理大臣が出席する必要性はあるのだろうか?官房長官や関係閣僚が答弁を行い、総理が国会終了時に修正または総括を行えばいいし、その方が外交や内政に注力できると思う。
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