弱い者いじめ
NHKの「国際報道2025」でイスラエルにおけるテレビ局の報道姿勢に関する特集があった。
https://www.web.nhk/tv/an/kokusaihoudou/pl/series-tep-8M689W8RVX
自由主義の国なので、政府寄りのテレビ局もあれば政府に批判的なニュース番組もあるとのことだが、総じて視聴者の世論に従って報道しているという印象を受けた。その世論とは「ホロコーストの時代から我々ユダヤ人は被害者で、危害を加えようとする者は力で叩き潰す」というものだ。おそらく、俺らがNHKスペシャル「サラームの戦場」で見るようなパレスチナ人が泣き叫ぶ映像を視聴するイスラエル人は少数派なのだろう。民主主義国家であるイスラエルではネタニヤフ首相は国民の支持が続く限りいくらでもパレスチナ人を殺せるのだ。
ハマスが人質に取った20人の遺体を返還しないことへの報復でネタニヤフ首相は空爆を命じ100人を超える死者が出た。四万六千人の犠牲者に百が加わってもさして大きなニュースにはならない。それだけ俺らは「誰がどう見てもおかしい、親が犯罪を犯したからその子を殺める、弱い者いじめのような」行為の連続に感覚が麻痺している。
誰かイスラエルとパレスチナの両国民を救い、憎悪の連鎖から解放してくれる人はいないのだろうか?歴史的停戦協議に寄与した人物であれば、恒久的停戦が実現するまで睨みを利かせてほしいと思うし、その能力もあると思う。
コメント
コメントを投稿