物理療法士の品格

 昨日、物理療法士のKYJさんが来てくれた。両脚と両肩のストレッチが施術内容だ。KYJさんは寝台に片足を乗せて俺の片足を膝の上に引き上げ、足の指から足の根元までの曲げ伸ばしを入念にやってくれる。時折、筋肉に痛みが走るが、何も伝えなくてもKYJさんはその痛みを察して無理なストレッチは行わないので、安心感があるし可動域が広がっていく。肩回しではむくみが出る左脇の方が痛い。施術後はリンパ腺の流れがよくなったような気がして非常に気持ちがいいし、体が楽になる。やっぱり、プロは違うなと思う。

施術の間はKYJさんと妻との会話を聞くことになる。今週末、KYJさんは下関まで一人旅をするそうだ。小倉と門司を周遊して一日五食のペースで日本食を満喫するそうだ。話を聞いていると、KYJさんはかなりの日本通ということがわかった。接するうちに親近感や情が生じるのは日本の医療介護従事者と同じだなと思う。残念なことにKYJさんは現在勤務している会社との契約が来月までで、ウチに来てくれるのも来月までだそうだ。

中園ミホ脚本のドラマ「ハケンの品格」をNetflixで視聴している。同氏脚本のドラマ「やまとなでしこ」と同様に馬鹿馬鹿しいけど面白いからついつい見てしまう。そのドラマで語られるのは派遣社員の現実と悲哀で、篠原涼子が演じる主人公が超人的な活躍を見せて毎回丸く収まる。

KYJさんも契約職の悲哀を味わっているのかなあとふと思った。いや、ドラマの主人公のように3ヶ月だけ働いて好きなことをやる場合もあるなあ。今度、妻に聞いてもらうことにしよう。

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