「支持率を下げてやる」事件
偶数に奇数を足すと奇数になる。しかし、2は偶数、1は奇数、1+2=3は3の倍数だからと言って、偶数に奇数を足したら3の倍数になるわけではない。数学では簡単に理解できる明らかなことでも、それが社会に流通する言葉に変換されると正常な判断ができなくなることがしばしば起こる。
例えば、韓国の飲食店で狼藉を働いた中国人観光客のニュースを見て「中国人はけしからん」と中国人全員に矛先が向いたり、イスラム過激派が起こしたテロ事件のニュースを見て「イスラム教徒=テロリスト」の等式が頭の中で描かれている人はゼロではない。政治家は意図的にこの手の印象操作をよく使う。例えば、某大国大統領が「犬を食う不法移民がいる」「大学には反ユダヤ主義が蔓延している」「左翼がテロを引き起こす」などのレッテル貼りによる印象操作は全世界で知られているし、某国某党の総裁選の演説会でも「奈良公園の鹿を蹴る外国人がいる」という発言があった。受け取り側が起こった事実をそのまんまに理解するのが理想だが、俺も含めた多くの人々は知らず知らずのうちに。マスメディアやネットに流れる言論に影響を受けている。
そんな中「支持率下げてやる」事件が起きた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f0599b0e9e39f1a24f6433c8805b459bbd7d152c
共同通信社のカメラマンが高市総裁の記者会見時に雑談で放った言葉らしいが、俺も印象操作を受けやすい国民なので「もしかしてマスメディア全体がこの人みたいに事実を自分たちの都合の良いように捻じ曲げて伝えているのか?」と思うようになった。
常にニュースを鵜呑みにせず為政者の言動には是々非々で臨む姿勢を貫きたいと思う。その意味で今後の高市総裁の動向を注視しているし、ガザ地区で恒久的な停戦が実現したときのトランプ大統領の貢献を讃えようと思う。
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