好き嫌いキムチ
次男はキムチが苦手だ。というより、キムチが材料として含まれる料理には手をつけない、もしくはキムチだけ残すほどのキムチ嫌いだ。次男以外の家族全員がキムチ好きで幼い頃から「水で洗ったキムチを食べさせて、徐々に慣れさせる」教育を受けていたはずなのに、どういうわけか、韓国に住む上で最も嫌いになってはいけない食品の筆頭格を嫌いになってしまった。
日本を代表する漬物と言えばたくあんか梅干しだろうが、それらを嫌いでも食生活に支障をきたすことはないだろう。しかし、韓国でキムチを嫌うことは死活問題と言えば大袈裟だが、それに準ずる生き辛さが付きまとうだろう。例えば、軍隊でキムチ鍋が出たらとか、将来結婚した時にキムチが原因で夫婦喧嘩になったらとか、色々と想像してしまう。
俺も幼い頃に焼きナスを食べて「ナスが胃の中で膨張している」ような感覚に襲われ吐いてしまった経験があり、それ以降、ナスが嫌いになった。40代になって、我慢して食べれるようにはなったが、未だに好んで食べる水準には程遠い。ヨーグルトも食わず嫌いだったが、嚥下能力が低下する過程で心から美味しいと思えるほど好きになった。納豆も韓国のチョングクチャン (納豆汁)を経由することによって克服することができた。
好き嫌いは人それぞれで、強制しようとは思わないし、強制できるものでもない。ただ親として次男に豊かな食生活を送ってほしいと思っている。どこからか「大きなお世話だよ」という声が聞こえてきそうだが。
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