同級生、来たる
高校の同級生であるMTKとKGSが見舞いに来てくれた。ありがたいことである。「ブログに書いてもいいぞ」と言われたので遠慮なく書かせてもらう。
MTKとは三年間同じクラスで過ごした。彼は覆い隠さないモロ出しの下ネタを得意技にしていた。その一方で政治や社会に対して深い見識と洞察に裏打ちされた独自の批評を披露していた。そのギャップが好感度を上げたのか、定かではないが、彼は生徒会長に選出された。その路線で政治家を目指していると思っていたが、現実はさにあらず、青年期の紆余曲折を経て彼は学者を志す。彼の鋭利で俯瞰的な視点で物事を捉える習慣の積み重ねが評価されたのだろうか、現在は九州大学法学部教授の職に就いている。下ネタが評価の対象になったかどうかは定かでない。
KGSは柔道部で苦楽を共にした戦友とも言える存在だ。柔道部の相関図は懐古録に収録された格闘遍歴を参照されたし。昨日も「若い頃は浮いた話とか一つもなかったし、会社でも出世できないし」とネガティブワードを連発していた。そう、そうなのだ。5人の一年生部員のうちで最も浦山先輩から怒鳴られていたのがKGSだった。浦山先輩の切れ味鋭い投げで転がされ続けた彼はいつしか自他共に認める心の弱さを補って余りある推進力を伴う大外刈りと切れとタイミングを伴った払い腰を会得していく。団体戦で彼よりでかい格上の相手に一本勝ちして周囲を唖然とさせたことは一度や二度ではなかった。浦山先輩の引退後、彼はポイントゲッターの座を引き継いだ。このように負の感情を噴射して推進力に変えるロケットのような経験を繰り返してきたのが彼の半生なのだ。でなければメガバンクの行員は務まらないだろう。
生徒会長と柔道部のエースが我が家に来てくれて俺にとっては夢のような時間を過ごすことができた。もしかしたら、以下の記事で後ろ向きな発言をしたことに端を発しているのかもしれない。
https://hirasakajuku.blogspot.com/2025/08/blog-post_19.html
だとしたら、たまに噴射してみるのも悪くない。下ネタは覆い隠すつもりだけど。
褒めすぎだよ。でもうれしい。ガラスのエースとして壊れないように頑張ります。
返信削除嬉しい再会、よかったね。視線入力の時間がもどかしかったやろ
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