カフェ部創設

 公立高校の校長はどのくらい裁量権があるのだろうか?もし可能なら玄関近くの教室を改装してカフェを作ってほしい。営業時間は放課後の16時から18時までの2時間、それでは一日の利益はせいぜい1万円だろうから業者を誘致するのは難しいだろう。そこで提案したいのが部活動の一環としてカフェ部を創設することだ。カフェ部の部員は無給で働く代わりにカフェの経営を含む仕事全般を専門家から学べるという感じで募集をかければ15人くらいは集まりそうだ。

顧問の先生は監査役に徹してお金のトラブルの防止に努める。指導者は外部から信頼できる人を招聘する。この人選は非常に重要で、カフェ部の命運を左右するだろう。カフェ経営で生じた利益はカフェの設備投資に使うことを原則とする。最初は冷蔵庫とエスプレッソマシーンしかなかったカフェが部員たちの集客努力によって利益が出て内装が学期ごとにグレードアップされたら部員たちもやりがいを感じて能動的に考えるようになるだろう。現金を扱う仕事だから「魔がさした」という状況を作らない工夫も必要だ。例えば、スマホ決済できる機械や券売機の導入や売上げを数える仕事は監視カメラの下で複数人でというルールや売上げ高を毎日公開などの仕組みを整備するべきだ。

校内にカフェができたら何が起こるのか想像してほしい。放課後に部活がない生徒や教員がカフェに集い、雑談や学校生活の愚痴や自然発生的な勉強会などのおしゃべりを通して帰宅部の居場所を作れるし、部活に勤しむ生徒たちのミーティング会場にもなる。ここで提案したいのが10分コンサートの開催だ。平日の17時から10分間だけ個人団体を問わずコンサートを開く。月曜日はコーラス部、火曜日はギターの弾き語り、水曜日は吹奏楽部、木曜日は軽音部、金曜日はのど自慢、みたいな感じで事前に演目を告知すれば集客が期待できるし、演者にとっても発表の場が増えることで上達の一助となるだろう。調理実習で作ったお菓子をカフェで販売してもいいし、とにかく人の集まるところには文化が生じるものだ。

問題は俺は逆立ちしても校長にはなれないということだ。その夢は数学科の同級生たちで高校教師になった友人たちに託すことにする。



コメント

  1. The idea of school cafe run by a group of students and supervised by a teacher seems a wonderful idea!

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