白鵬は後を濁さず
元白鵬の宮城野親方が日本相撲協会に退職願いを提出して受理された。朝青龍、貴乃花に続いて、他を圧倒する実績を残した横綱が日本相撲協会を不本意な形で去ることになった。宮城野親方は大金を投じて相撲部屋のインフラを整え、慕って入門してくる弟子も多く、白鵬杯という相撲大会を主催するなどの相撲界に多大な貢献をして、辛口解説で知られる北の富士が褒めるほどのナイスガイで、解説も理論的で、相撲協会に残ってほしい得難い人材だったのに返す返すも残念でならない。
事の発端は北青鵬の新弟子いじめで、本人は引退を余儀なくされ、宮城野親方も監督責任を問われ、宮城野部屋で指導する権利を剥奪され、宮城野部屋の力士は伊勢ケ浜部屋に一時的に編入されるという処分が下された。それは一年前の出来事で、一年経っても宮城野部屋への処分が覆ることはなかった。
この相撲協会の態度の背後に「理事長の顔色を伺わない者は排除も止むなし」みたいな雰囲気を感じる。一年放置するとかありえないだろう。宮城野親方と相撲協会との間に修復し難い溝があると邪推されても仕方ない状況だ。
そもそも、相撲部屋の親方は苦労の割りには実入りが少ない、所謂、やり甲斐搾取される職業なのだ。宮城野親方のように現役時代に華々しい活躍した方にとっては尚更で、朝青龍のように実業家になって祖国の発展のために尽力したり、貴乃花のようにタレント活動で高収入を得るのを見たら、相撲部屋の親方の仕事がばかばかしいと感じるのは無理からぬことだと思う。
大横綱といえば、千代の富士も不遇でしたね。現役時代子分だった八角さんが偉くなりましたね。
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