「不適切にもほどがある」を視聴した

 Netflix でドラマ「不適切にもほどがある」を視聴した。以下はその感想である。

タイムスリップで1986年と2024年を行き来する話で、パワハラ昭和とコンプラ令和の衝突が物語の主題の一つとなっている。昭和をリアルタイムで体験している世代には「あの頃は至る所に灰皿があってどこでも喫煙してたよな」などの昭和あるあるのエピソードがてんこ盛りでそれだけでも見る価値があると思う。実際、俺は1986年には中三だったので、「ミスしたら連帯責任で全員ケツバット」「中森明菜、近藤真彦、小泉今日子のアイドル文化」「不良っぽい格好がモテる」「タイマン張ったらダチ」という話の一つ一つが琴線に触れた。

脚本は宮藤官九郎、自分の言いたいことをしっかりと主張し、視聴率という数字を残し、出演した俳優の輝かせる、やっぱりこの人は天才だと思った。

「毎度お騒がせします」風味のツっぱり明菜という役柄の純子を演じたのは河合優美、昭和にかすりもしない世代なのにあの再現度の高さには恐れ入った。純子の年齢はそのまんまで、他の登場人物との兼ね合いで、娘、妻、母の面をさりげなく出すという要求に見事に応えていた。

阿部サダヲは最高に面白い。この人が主役でよかった。

仲里依紗の魅力が全開だった。「おむすび」では似合わない若作りの服とギャルの扮装で「かわいそう」と思っていたが、このドラマでは輝いていた。やっぱり脚本って大事だなと思った。

全十話を見終わってから二周目である。面白いドラマは二回目でも伏線の張り方や名場面が予めわかるから楽しめる。

コメント

  1. 河合優美は大女優になるかも。仲里依紗は東彼杵町出身らしいね。純子、明菜、美穂の不良少女ラインは大好きでした。三原じゅん子は出世しましたね。

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  2. 俺も見ました。家のインテリアのペナントとかLARKのゴミ箱とかドアノブカバーとか「あったなー」って思うね

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  3. Googleで平坂塾で検索してもこのブログにたどり着けないみたいだから検索に引っかかるような工夫をしてみたらどうでしょう?

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