あんぱん、ここが変

 NHKのドラマ「あんぱん」を批判してみた。

1)のぶがたかしの家にあんぱんを持って来た。たかしが受験に落ちたことを知っているのぶ、女子師範学校に合格したのぶがわざわざたかしの家に押しかけるのはいかにも嫌味だし、そういうことをしそうにないのぶの行動は不自然だ。脚本の意図はたかしの母の恨み節を引き出すための設定だと思うが、たかしの合否をのぶは知らずに来たという設定にもできたはず。

2)思慮深いはずのたかしが誰にも告げず書き置きも残さず家出するのは不自然だ。みんなが心配してくれることを期待している「かまってちゃん」にしか見えない。母との別れから川原に行ってヤムおじさんと話してワンクッション置いているたかしが衝動的な行動に走る理由が見当たらない。

3)たかしは線路を枕にして寝ていたが、のぶに起こされて目覚める。夜の出来事かと思ったが明け方だった。それはないだろう。たかしは命を落としても構わない覚悟で線路で寝ていたことになり、これも不自然だ。たかしは「母を笑顔にできなかった」と言うが、自殺の理由としては弱すぎる。夜明けまでだと約8時間探し続けたということだ。そんなに体力続かないし、汽車に乗った可能性もあるから、捜索打ち切りとなるのが自然だ。夜明けの設定がせっかくの脚本を歪なものにしている。



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