大相撲九州場所13日目

 昨日、NHKの大相撲九州場所13日目の中継を視聴した。以下はその感想だ。

1)ちょっと前まで関脇が指定席だった大栄翔や若元春が前頭から抜け出せなくなっている。前頭下位には御嶽海や正代の大関経験者がいて、十両にいる朝乃山も大関経験者だし、同じく十両の尊富士は幕内優勝経験者だし、幕内上位にいる高安と霧島も大関経験者だし、入れ替わりが激しい世界だということを実感した。

2)そんな競争社会で変わらぬ実力と番付を維持しているのが41歳になったばかりの玉鷲だ。しかも休場は皆無の鉄人だ。一昨日も突き押しに定評がある隆の勝を押し出した。

3)恵まれた体格と馬力で楽に勝ててしまう大の里とは対照的に、豊昇龍は心技体の充実が取組ごとに求められる。変化を恐れて立ち合いで遅れたらどうしよう?回しを掴んでも安心できない。土俵際で逆転されることも多い。横綱とは思えないほど、取組前からハラハラドキドキの連続なのだ。そんなことを繰り返しているうちにいつの間にか豊昇龍の相撲に魅了されている俺がいた。昨日の琴櫻戦も力のこもった名勝負で、横綱の優勝への執念を見た気がした。

4)結びの一番は大の里と安青錦の2敗同士の取組。大の里が寄り切ったように見えたが、スロー映像を見ると明らかに大の里の手が先に付いていた。解説の舞の海さんは「物言いをかけるべき」と言っていたが、本当にその通りだと思う。

5)勝ち越しまであと一勝の琴櫻と大関昇進のための三場所で33勝の条件を来場所で達成するために一勝でも上積みがほしい安青錦と2敗で並ぶ両横綱の総当り戦に目が離せない。今日は大の里対琴櫻と豊昇龍対安青錦だ。

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