東京メトロ攻防戦
東京の地下鉄駅で大学生が見知らぬ男に背後から刃物で切りつけられる事件が起こった。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6538194
犯人は乗客数名によって取り押さえられたそうだが、健康体の自分がその場にいたらどんな対処ができるかを想像してみた。
まず、背後から襲われたら対処のしようがない。被害者の大学生は一命をとりとめたのは不幸中の幸いだった。俺は柔道と空手をやっていたが、どちらもルールを定めて練習していた。厳密に言えば、芦原空手は実戦を想定しているので、急所蹴りや目突きの練習もあったし、試合もなかった。ただし、有志でルールを決めた組手をやっていた。このルール有りの練習が実戦ではマイナスに作用することもある。例えば、普段は禁じ手の急所蹴りを躊躇なく叩き込めるか疑問だし、刃物を持った相手との間合いは組手稽古のそれとは全く異なるし、ブロッキングなどの組手では有効な技術も使えない可能性もある。そもそも、格闘技経験者は自分よりはるかに強い人が大勢いることを分かっているし、実戦では想定外のリスクがあることを知っているので、99%制圧できる自信がない限り、逃げるか回避する方法を選択するはずだ。
次に、俺がその車両に居合わせて、犯人が倒れた被害者に覆い被さり更なる切りつけをしようとした場合を考える。俺は止めに入る自信がない。気が動転して目の前で起きている出来事を整理することさえできないだろう。逃げずに犯人を取り押さえた乗客は真の勇者だと思う。
最後に、犯人が次なる獲物を求めて俺に向かってきた場合を考える。これまでの強い相手に向かって行かざるを得ない状況を数多く経験してきたので、棒立ちで切りつけられるのを待つことはないだろう。下がるか半身になるかして直角に刃物が身体を貫くのを防ぐはずだ。若い頃だったら前蹴りは出せただろう。運良く相手の突進を止められたら、相手に「あれっ、思い通りにいかないなあ」と正気に帰る時間を与えられるかもしれない。運が悪く刃物が身体のどこかに刺さった場合、柔道をやっていた経験から相手の刃物を持った腕の袖を本能的に掴んでいるだろう。そうすると、相手の当て身による戦闘能力を半減させることができる。相手が柔道経験者なら万事休す。そうでなかったら、出血で薄れゆく意識の中、他の乗客に呼びかけて加勢を求める。なんていう展開を想像してみた。
追伸)昨日は「親の日」で、長男が食事の準備をした上にカーネーションを買って来てくれた。我が家ではそういう行事はして来なかったので、意外だった。
俺も子供が川で溺れたら助けれるのか?と想像します
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