留学生の受難

 ハーバード大学の留学生のみならず9月に米国の大学に入学予定の留学生にも動揺が広がっている。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250528/k10014818481000.html

人権を重視する教育を受けた者であれば、現在のガザ地区の惨状、無防備な民間人が空爆され建物などの私有財産が破壊され住居を奪われ支援物資を差し止められ生命の危機に瀕している状況に心を痛めるのは至極まっとうな反応だと思う。それに対して行動した学生に反ユダヤ主義のレッテルを貼って大学の補助金を停止するだけでなく何の罪もない留学生を苦しめるトランプ政権に強い怒りを覚える。

米国の大学や金融などの先端分野の中枢にいるユダヤ人の何割が上記の政策を支持しているのだろうか?トランプ大統領が反ユダヤ主義という言葉を使うたびにユダヤ人に対する悪感情が蓄積しているのではなかろうか?

トランプ氏が大統領に就任してからイスラエルとハマスやロシアとウクライナの停戦に向けて動いたことは良かった。それらが実現したら世界の偉人として称えられ、MAGAが自他ともに認められていただろう。しかし、米国は後見国であってもイスラエルを制御できないし、弱い者いじめに加担していることが明らかになり、旧知の仲だと思っていたウラディミルにも裏切られ、一方的な関税で世界経済を混乱に陥れ、目の敵にしている中国に舐められるような妥協をしたり、夢を抱いて米国にやって来る若者を絞めだしたり、WHOなどの国際機関を機能不全に追い込むなどの政策を見て、「トランプ政権が終わり、米国が国際協調路線に転換したときに他国から再評価され逆説的にMAGAが実現するのではなかろうか」と思うようになった。

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