米米ウォーズ
江藤農水相が「米を買ったことがない。支持者の方がくださるので、売るほどある」と発言して批判に晒されている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/30f46291fcae24ed616b345d6c3d1db2f6fd7f97
正直に言っただけで、別に消費者が腹を立てることはないと思うのだが、批判されている。先週の土曜日の21時のニュースに出演したときは「7月から農水省のスタッフと話し合いを重ね、前例がない備蓄米の放出の準備をしていた」というのを聞いて、「そういう苦労をしていたんだな」と好感度を上げていたのに水をさす形になってしまった。
生成AIで調べたところ、日本の政府備蓄米の量は約百万トンで3-5年の周期で新米と入れ替えられ、最終的には古古米、加工食品、飼料として販売されるか、人道援助のために輸出されることもあるらしい。それならば、ジャポニカ品種であるカリフォルニア米を輸入して備蓄米として活用するのはどうだろうか?低コストだし、貿易摩擦の解消に繋がるし、その条件で関税が引き下げられたら日米双方にとってウィンウィンの結果だと思う。
食糧安全保障という観点から主食である米の自給率100%を維持しなければならない、米農家が打撃を受ける、などの反対意見もあるだろう。しかし、米農家の平均年齢が69歳という話を聞くと若者が米農家に目が行くような政策を実施するべきだと思う。現状のままだと、政府が安定的に米を買ってくれるのと引き換えに米農家の待遇も低く抑えられている。今回の米価格の高止まりは消費者にとっては打撃だが、生産者にとっては僥倖だ。食糧安全保障が大事と思うなら高値でも我慢するべきだし、安い米を望むならある程度の自由化を受け入れるべきだと思う。
昨日の日曜討論でも「米の価格が去年の二倍にまで上昇したのは政府の責任だ」みたいな論調が出ていたが、食料品全体の価格が押し上げられる中、米だけ例外というわけにはいかないだろう。市場に任せておけば適正な価格に落ち着くことと思う。それはおそらく一食あたりで計算したときの食パンの価格だろう。
後日談)江藤農水相は「もらった玄米の中に石や土が混入していることもある」と発言したらしい。これはイカンだろう。上の記事は主観を客観であるかのように記述しているし、根拠がない推測をしている。自分らしくなかったと反省している。
パンや麺もいいけどやっぱり米が一番美味しいのよね。
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