英語教育に物申す

 日本の英語力が落ち続けているらしい。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7a1c41400875bc5b5f3ea900ef27df8dbfb495fb?page=1

「そりゃあそうだろうな」というのが率直な感想だ。中学高校の6年でそれなりに時間を費やして勉強してきたけど、イスラエル、韓国、台湾に居住し、世界各地の研究集会に参加して、多少なりとも英語を使いこなせるようになって思うことは「もしやり直せるなら中高での英語の勉強法を改めたい」だからだ。


漢文の意味はわかるのに中国語は話せないのと同様の問題が日本の英語教育に横たわっていると思う。英語学習も漢文学習の影響を受けていたのかどうか定かではないが、両方とも和訳の比重が高いことは共通している。結局、英語を英語として理解するのではなく、英語を日本語の体系に取り込んで理解するから、和訳の問題が出てこない英語だけで記述された国際的な英語検定では点数が出ないのである。


日本で暮らしていると英語学習の必要性を感じにくい。外国の書物は日本語訳されているし、翻訳ソフトの進歩である程度の意思疎通が可能になっている。英語の読み書きが必須と思われていた学問の世界でも生成AIの登場で言語の壁が低くなる兆しが見えつつある。そうであるならば、英語検定の順位とか気にしないでよさそうだが、俺の意見は異なる。


たとえ大学受験のみが目的だったとしても俺が受けてきた英語教育は非効率的だし、もっと深く英語を学びたい者の発展性を阻害していると思う。もし俺が現役の中高生だったら、スマホを片手に英語ネイティブの話す内容を聞きまくっていただろう。あんまり言うと「今からやれよ」という声が聞こえてきそうなので、今日はこれくらいにしておいたほうがよさそうだ。

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