「風、薫る」を批判してみた
NHKの朝ドラマ「風、薫る」を批判してみた。 1)主人公のりんの父親はコレラに感染し、りんへの感染を恐れて物置きに引きこもり、りんが入って来れないように扉を動かなくしていた。父親が息絶えた後にりんが普通に扉を開けて物置きに入った場面に違和感があった。東京からの帰りにコレラ対策で村に入れなくなった母親と妹がどこで夜を明かしたのかも気になるところだ。寄り付く人がいない状況でどうやって父親を火葬したのかも疑問だ。 2)りんは母親を養うために金持ちの家に嫁ぐ。嫁ぎ先も後継ぎを産む後妻が必要だったはずだ。しかし、結婚披露宴の段階で夫の態度が冷淡だった。その場面では、夫はデレデレさせてその後に家柄と教養の夫婦格差が拡大して破局に至るという方が、説得力があった。 3)家が火事になったとき、妻子を見捨てて姑に連れられて逃げた夫に愛想をつかしたりんは娘をおんぶして実家に帰る。実家から小包が来た場面から実家と嫁ぎ先は歩いて行ける距離ではないと思われる。火事現場から姿をくらませば、放火犯の濡れ衣を着せられ兼ねない。りんの母親は「東京に住んでいる叔父のところに行け」と言うが、夜道を幼子を連れて遠出することの危険性をあまりにも軽視している。りんの幼馴染が舟を手配してくれるのだが、暗闇で川下りする船頭はいないだろうし、いたとしてもその運賃は高額になるはずだ。 4)もう一人の主人公である直美は孤児で教会を転々としているという設定で、マッチ箱作りの職をクビになり、職探しに苦労する。直美が通う教会は米国から派遣された伝道師がいて、炊き出しをするくらいだから、潤沢な資金が供給されているはずだ。教会でアルバイトの仕事を用意してやれよと思うし、明治時代の東京なのだからいくらでも仕事はあるだろうと思う。