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出会いと別れ

 下記の記事で紹介したKGSから「二泊三日で釜山に家族旅行をする予定だ」というメッセージが来た。 https://hirasakajuku.blogspot.com/2025/09/blog-post_14.html 今日の夕方、家族を連れて我が家を訪問してくれることになった。ありがたいことである。KGSが家族を紹介してくれるのも、家庭でのKGSの様子を聞くのも、楽しみだ。 歓談の時間も終わり、一行は妻の運転する車に乗って釜山大学見物に出掛けた。 残された俺はネットニュースを読んでいた。すると、「広中平祐」の文字列が見えた。「まさか」と思い、クリックしたら「死去」の文字が続いていた。広中先生が釜山大学で講演されたとき、我が家に先生を招いて妻の手料理でもてなした。緊張して何を話したのか覚えてないが、「フィールズ賞を取るほどの大家なのに、対等な目線で会話を楽しんでくれている。だからこそ数理の翼を始めとする様々な普及活動を通して人材を育成できたんだ。それが皆に親しまれ尊敬される理由なんだ」と思った記憶がある。事の経緯は以下に記している。 https://hirasakajuku.blogspot.com/2025/11/12.html なんだか心に穴が開いた気分だ。広中先生、安らかにお眠りください。先生の講演で影響を受けた釜山大学の学生は確実に存在しています。

某国大統領

 富豪で政財界に幅広い交友関係を持つエプスタイン氏が少女に対する性的搾取と人身売買で有罪判決を受けた。その後に交友関係を持っていた人たちが追及されている。エプスタイン氏は一代で巨万の富を築き、英王室や米国大統領を含む政府高官と親密な関係だったことから、人間的魅力に溢れた人物だったことが推察される。多様性の時代だとは言え、小児性愛者は鼻つまみ者だ。そのことを知っていて交際していた者にも非難の嵐が吹きまくる。 某国大統領もあまりにも正直で、その実行力と人間性が評価されているのかもしれないが、俺は「人を殺したことを得意気に語る」人物と親しくなりたいとは思わないし、「人としてどうか?」という疑問符を付けて距離を置くだろう。政治家として某国の国益のために奔走し、世界各地で紛争解決に向けて尽力していたことは認める。しかし、今回の中東での混乱と殺害を目のあたりにして、某国大統領を鼻つまみ者として扱うことを決めた。 某島国の総理大臣は「エプスタインと関わった者のように将来非難される可能性がある」ことを頭に入れて首脳会談に臨んでほしい。 三年後、大統領が交代して、前職を支持していた者たちが吊るし上げられるようなことが起こらないことを願う。それは世界がそこまで混乱し、良心を失っていることを意味するからだ。

蹴球伝説 2)

「おい、反則だ」と思わず日本語で叫んだ。時は2007年10月、場所は釜山広域市のサッカー場、俺は釜山大学教授蹴球会の一員として全国大会の出場権を賭けて釜山教育大学の教員チームとの試合に臨んでいた。ただし、釜山大は主力を温存していた。これは「その前の試合で出場機会のない教員に対する配慮」と「全国大会に出場したらその費用を会費だけでは賄えない」と「とりあえず、前半の様子を見てから本気で全国大会を目指すか決めよう」という複雑なチーム事情が起因していた。 最年少で、そのチーム事情を理解してなさそうで、常に勝負にこだわり、学生チームとの練習ゲームでも熱くなる、俺は何の説明もされずに二試合連続でスタメンに名を連ねていた。俺の目には「俺の手でチームを勝利に導く」という青い炎が宿っていた。 教育大のプレイは荒かった。最初は「真剣勝負で興奮してついつい脚が出るのだろう」と思っていたが、時間が過ぎるにつれ、「もはやラフプレーの範囲を越えている。相手を負傷させることを目的としてやっているとしか思えない。コイツらも大学教授なのか?」と疑念を抱くようになった。特に教育大の10番はその背番号とは裏腹に審判の見てないところで脚を蹴るという悪質な行為を繰り返していた。冒頭の叫びも10番が俺を背後から押して、俺がつんのめったところで発されたものだ。俺は怒りに震え、「どうやって復讐するべきか」を考え続けていた。しかし、アンチフットボール的な手段で復讐を果たしても同じ穴のムジナになってしまう。やはり、最大の報復は正攻法で試合に勝つことに尽きる。現在、スコアレスで前半を終えようとしている。俺はチームメイトを鼓舞してピッチ上の誰より動き回り、体を張って守備をした。すると応援に来ていた学生チームの面々から「ひ、ら、さ、か」とコールされた。もう気分はブラジルで大声援を受ける三浦カズだ。 後半から釜山大の主力たちが投入されて、俺のポジションは中盤に上がった。俺は中盤で相手チームのボール保持者のパスコースを切りながら間合いを詰め、ボールを奪い取った。自信を深めた俺は縦横無尽に動きまくり、敵の攻撃の芽を摘むと共に味方の攻撃の起点となった。その働きは俯瞰で撮影したDVDに記録されている。釜山大優勢のまま推移したが、引き分けだと教育大が全国大会出場となり、復讐も成就することはない。後半終了間際、釜山大はコーナーキックを得...

WBC準々決勝

 WBCの準々決勝の日本対ベネズエラ戦を観戦した。韓国では自国以外の試合は放送されないと思い込んでいたが、KBSで生中継してくれることがわかった。ただし、オンライン礼拝時間である11時から12時までは観戦していない。 一回表、先発の山本が先頭打者ホームランを喰らう。打ったアクーニャジュニアは本塁上でゴリラのように自身の両胸を叩き歓喜を表現する。それは日本への威嚇でもあった。MLB最高の舞台であるワールドシリーズで快投してMVPを獲得した山本が打たれた。日本の最高の投手として先発に起用された山本が打たれたということは他の投手も打たれる、もしくは連打を浴びて火ダルマになるということ、俺はそんな試合展開を想像して激しく動揺していた。 一回裏、大谷が先頭打者ホームランを放つ。俺は涙を流しながら、「日曜日の午前で、日本中の人々が打ってほしいと願う場面で、最高の結果を出すなんて!!こんな完璧なヒーローが実在するとは!!」と感動していた。 三回表まで観戦してオンライン礼拝に切り替える。山本だから二失点で済んでいるが、打たれる気しかしないという印象。日本の打者は空振りばかりで打てる気がしないという印象。六回表から観戦を再開する。意外や意外、5対4で日本が勝っている。何が起こったのか確認できないでいると、伊藤がスリーランを浴びて逆転される。その後は送球ミスでダメ押しされ、流れを掴めず、次々と替わる相手投手陣の前に手も足も出ずに凡退を繰り返し試合終了した。 野球は調子の波が激しい競技だから、べネズエラが実像以上に大きく見える日もあるかと思うが、10試合で五分以上の星を確実に残せる相手ではないことも確かだ。そこから導かれる結論は「弱いから負けた」で、過去にサッカー日本代表の試合で味わってきた感情が蘇ってきた。しかし、俺は大谷のホームランをリアルタイムで見ることができて満足している。

驚異のコミュニケーション能力

 今日の午後、物理療法士の方が来られた。去年まで担当だった方ではなく新しい方だ。事前に妻が知らせてくれていたが、妻の外出と共に失念していた。門扉を開け応対したのは長男だ。通常であれば、「ルーゲーリック病 (ALSの別名) で手足が動かないし声も出ない。認知は問題ないし、韓国語も理解できる。まばたきが肯定を意味する」みたいなことを妻が説明してくれるのだが、不在のために長男は質問を逐次答える方法で急場をしのいだ。驚いたのは長男がその過程で私的な話題を折り混ぜて距離を縮めていたことだ。その方は女性で年齢も長男と同じくらいに見えた。その会話術があれば、非モテに属することはないだろう。 妻が帰って来てから四肢のマッサージが始まった。妻も驚異のコミュニケーション能力で仲良くなり、教会に通っていることがわかるとキリスト教の話で盛り上がっていた。どうやら妻から長男に遺伝したようだ。 脚のマッサージではアキレス腱を始めとする靱帯と筋肉が伸びて気持ち良かった。腕を後方に伸ばすマッサージでは激痛が走った。以前はそういうことはなかったのに、知らず知らずのうちに肩の可動域が萎縮しているのかもしれない。 その方は一ヶ月に一回の割合で訪問してくれるそうだ。JSYさん、今後ともよろしくお願いします。

漫談スケーリング

 今日の午後14時、訪問診療の歯科医の先生と看護師2名が来られた。前回の訪問診療は以下に記している。 https://hirasakajuku.blogspot.com/2025/12/blog-post_5.html 上記の訴えを伝えたいと思っていたが、タイミングが合わず事前にパソコンに接続することができなかった。先生の「前回の様子を日記に書いたか?」という冗談を幸いと思い、妻に「今すぐブログを読んで」と頼んで、スケーリングの最中に韓国語で音読してもらった。 先生は「スケーリングの結果、歯ぎしりができなくなった」のくだりで怒ったふりをして、「音の鳴る入れ歯を開発してほしい」のくだりで「そんなことは思いもつかなかった。早速、調べてみなければ」と言っていた。冗談か本気か定かではないが、「開発して利益が出たら5対5で分けよう。センサーを埋め込めばできるよ。次回までにやっておこう」と言っていた。 ALS患者は少数だからお金儲けはできないけど、全世界の四肢が動かず声も出せない患者に希望の光を与えることになるだろう。少なくとも俺は救世主として尊敬しまくる。上記ブログのコメント欄にあるように、入れ歯でなくともマウスピースなら交換も改良もしやすいし、意のままに音の強弱をつけられるだろう。 スケーリングの時間は90分を超えていた。その間、看護師さんたちは立ちっぱなしで、先生は尽きることのないユーモアでその場にいた全員を楽しませていた。歯の内側にこびりついていた歯石の大きさを見て驚いた。なんでも唾液にも歯石を形成する成分が含まれていて、半年ごとに新たにできる歯石を除去するものらしい。実際、最近はかなり大きな音の歯ぎしりを出せるようになっていた。現在は音が鳴らないが、3ヶ月後には元に戻るだろうから前回のような喪失感はない。次回の訪問診療での試作品は期待していないが、先生の漫談をまた拝聴したいと思う。

大相撲大阪場所二日目

 大相撲大阪場所二日目の中継を視聴した。以下はその感想だ。 1)また有望な若手が現れた。新入幕の藤凌駕のことだ。熊本出身の佐田の海を応援していたが、藤凌駕は速攻相撲であっさり寄り切った。出世が早くてまだ髷が結えないそうだ。十両に陥落した佐田の海の取り組みをテレビで見たいので早く幕内に復帰してほしい。 2)幕内上位の常連だった翔猿が前頭十三枚目だということに驚いた。カモにしていた千代翔馬に負けたのを見ると時代の流れを感じた。 3)寝屋川出身の豪の山は電車道で圧勝した。突き押し相撲が上位に通じず迷った時期を経ての今がある。突き押しを極めてまた上位に挑んでほしい。 4)平戸海は初日に王鵬、二日目に大栄翔を破り二連勝。今場所は三役を期待できそう。 5)義乃富士は安青錦を攻め続けて攻略。怪我なく育てば大関になる器だと見ている。 6)豊昇龍は押し込まれていたが、かろうじて白星を拾ったという感じ。 7)熱海富士と大の里の現役最重量1位2位対決は迫力満点だった。熱海富士は強くなっている。大の里は本調子ではないようだ。 追伸)今日の午後、牧師先生一行が来られて、家族礼拝が取り行われた。ありがたいことである。